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2008年6月23日 (月)

これが大学生が読むべき本か?

「古今東西の名作から大学生の読むべき50冊」

(東海大学湘南キャンパス・シンポジウム・パネリストは文学部文芸創作学科の教員5人と芥川賞作家の川上未映子。事前に提示されていた150冊以上のなかから公開でセレクト。定番の作品からやや異色のものまで50冊が出そろった。
東海大からは教授の辻原登、長谷川櫂、山城むつみ、准教授の堀啓子、室井光広の5氏が登壇。)(産経新聞)

‥‥これは高校生が読む50冊かと思った。

中には、高校の授業で習うものや読んでも仕方がない様な本もいろいろとある。
夏目漱石の「吾輩は猫である」など中学時代から何回も挑戦して結局最後まで読めなかった。
その代わり、「坊っちゃん」は小学校から高校まで何回か読み直した。
なぜなら、小中高と年齢が進んで行く内に、評価、内容を再確認するからだ。
日本の本に大江健三郎の本が抜けているのは面白い。大江健三郎の「死者の奢り」から一連の短編小説というのは高校時代に何やら読まされたものだ。
それにしても、あの悪文の代表と言うべき文章は、反面教師として良い勉強になったものだ。多分こんな本を選んだ選者というのは何を考えているのかね。
この大江健三郎の作の中で「ゼフンティーン」という作は、全く別物といえる大江作でやはり是非読んでおく必要がある。
しかし、この選者では誰も知らないかもしれない。
そして、あまり読みたくない本ばかりというのは、元々150冊を選んだ段階で省かれているのだろう。
大学生が読むべきなのかはよく分からないが、伊藤整の「氾濫」など確か高校生で読んでいた。

「海外」とした作品は、大方映画になったり、ダイジェストで知られているものが多い。
カフカの変身は中学生の頃、但し感想文を書かされたから何度も読まされた。こんなものは、実は面白くない。
不思議なことに、「三国志」が入っていない。
これは、中国というものを論じるとき又、人物を論じるときの基本だ。
高校時代に全部読んでしまったのか、もっとくだらない小説が入っているからそうではないだろう。
読んでおくものとすれば、雑誌諸君に掲載された
「中学教師に薦める・必携・現代教養の一〇〇冊・一国の文化水準は、中学生の読書の質にあらわれる――。純文学から冒険活劇まで、青春の日にこそ読むべき本を、世代を超えて語り尽そう」
の中に入っていた「戦争の嵐」The Winds of War (1971)ハーマン・ウォーク・も入っていなかった。
ジョン・ルカレ[Le Carr´e,John]「寒い国から帰ってきたスパイ」などは少しカルトすぎるか?
いずれにせよ、現代社会の考察する本がないのは、そう言う感覚がない人達のものだろう。

そして、「危険な関係(ラクロ)」‥‥こんなアンシャンレジーム末期のフランスを描いた本。
これは、そのときのフランスの時代背景を知らないと結構深い意味が分からない。
法服貴族と武闘派貴族の違いが分からなくて、本が読めるかと言うものだ。
多分選者も中身は分かっていまい。


■学生が読むべき50冊

【日本】
 万葉集▽源氏物語(紫式部)▽平家物語▽徒然草(吉田兼好)▽おくのほそ道(松尾芭蕉)▽歎異抄(唯円/親鸞)▽心中天網島(近松門左衛門)▽山椒大夫・高瀬舟(森鴎外)▽吾輩は猫である(夏目漱石)▽たけくらべ(樋口一葉)▽武蔵野(国木田独歩)▽金色夜叉尾崎紅葉)▽瘋癲老人日記(谷崎潤一郎)▽病床六尺(正岡子規)▽きりぎりす(太宰治)▽堕落論(坂口安吾)▽遠野物語(柳田國男)▽様々なる意匠(小林秀雄)▽豊饒の海(三島由紀夫)▽富士日記(武田百合子)▽第七官界彷徨(尾崎翠)▽春宵十話(岡潔)▽「いき」の構造(九鬼周造)

【海外】
 紅楼夢(曹雪芹)▽千夜一夜物語▽イリアス(ホメロス)▽聖書(旧訳・新訳)▽ハムレット(シェークスピア)▽ケ丘(エミリー・ブロンテ)▽インドへの道(フォースター)▽フィネガンズ・ウェイク(ジェイムズ・ジョイス)▽ナイン・ストーリーズ(サリンジャー)▽タイタンの妖女(カート・ヴォネガット)▽幸福論(アラン)▽危険な関係(ラクロ)▽感情教育(フローベール)▽赤と黒(スタンダール)▽夜の果ての旅(セリーヌ)▽失われた時を求めて(プルースト)▽ファウストゲーテ)▽資本論(マルクス)▽ブッデンブローク家の人々(トーマス・マン)▽精神分析入門(フロイト)▽変身(カフカ)▽ドン・キホーテ(セルバンテス)▽ゴッホの手紙▽魅せられた旅人(レスコフ)▽白痴(ドストエフスキー)▽カラマーゾフの兄弟ドストエフスキー)▽戦争と平和(トルストイ)


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