« 3000億円増資報道・事実上の破綻に近い?農林中金 その2 | トップページ | 九十九電機が民事再生法申請 負債110億円に思う »

2008年10月30日 (木)

日銀は国民の見方か、敵か判断する「利下げ」観測

日銀は国民の見方か、敵か判断する「利下げ」観測

日銀は、

「金融危機による急激な円高・株安を受けて、日銀が31日の金融政策決定会合に向け、利下げの検討に入った。(朝日新聞)」

朝日新聞報道には、良く読むと重要な事柄が書かれている。

「米欧の追加利下げ観測が強まる中、財務省には『米欧が利下げし、日銀が金利を据え置くと、米欧と日本の金利差がさらに縮小して、円高が一段と進行してしまう』との懸念があった。」

という部分。
そして、米国関係者と同じ意見だと思われる‥‥

「もはや市場は日銀の利下げを前提に動き出しており、「日銀が利下げを見送れば、株価が暴落しかねない」(クレディスイス証券の白川浩道チーフエコノミスト)との指摘がある。」

今日本の経済状況というのは、スタグフレーションStagflationに入っていると言われている。別の言い方をすれば、資本主義社会では理論上起こりえないと言われる「流動性の罠」である。
要するに、金利を下げたりしても経済には何の影響がないということなのだ。
そして、今まで低金利にして経済は発展せず、低迷したというならば利上げをして金融機関も国民にも「金を回してやる」必要がある。
それをしないというのは、はっきり言って米国のキッヤシュディスペンサーに日本をしているという政策担当者の悪辣さだ。
その証拠が、「米欧と日本の金利差がさらに縮小して、円高が一段と進行」と述べているところで、財務省幹部は図らずも「日本の政策金利は米国よりも2%以上‥‥下げる」という暗黙の了解をバラしているようなものだ。
本来日本の景気を良くするためには、金利を上げて円高にすれば、投資資金は日本に集まり景気が活性化すると言うのが原則だ。
だから、景気の良くないところほど利上げをしていたりするのである。

ちなみに、実質0.25%利下げしたとしても単なるポーズにすぎないが、欧州中銀は今3.75%、米国は1.5%。
結局、損をするのは預金者である国民そのもの。
今でもコンマ以下の利息がその半分になれば、又タンス預金が増えるというものだ。
今までは、そのタンス預金が投資信託、FX、株などに回ったかも知れないが、そんなこともない。
そして、そのタンス預金の特徴というものは「使わない」と言うことにつきる。
そうすれば、これで内需は喚起されないと言うことが決定してしまう。

例え高速道路が1000円になろうとも、使う金が無くては高速を使いようがないというものだろう。
本来なら、もっと円高になっても金利を上げて、国内に金を回すと言うのが本筋というものだ。そうすれば、米国の株と日本の株というものの連動が止まり、本来の株取引が成立する。
外国証券会社の人物がはっきり言っているではないか、日本が貧乏になっても米国に貢げば米国株は上がり、連動するPCプログラムで日本株は上がると‥‥
本来その連動を断ち切ると言うのが、課題と言うところなのではないか。

|

« 3000億円増資報道・事実上の破綻に近い?農林中金 その2 | トップページ | 九十九電機が民事再生法申請 負債110億円に思う »

日本の経済・金融議論」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 日銀は国民の見方か、敵か判断する「利下げ」観測:

« 3000億円増資報道・事実上の破綻に近い?農林中金 その2 | トップページ | 九十九電機が民事再生法申請 負債110億円に思う »