« 前橋まつり その4 マーチングバンド3 | トップページ | 前橋まつり その5 山車の競演1 »

2008年10月15日 (水)

ノーベル経済学賞・クルーグマン教授/日本の経済運営を批判する

ノーベル経済学賞・クルーグマン教授/日本の経済運営を批判する

クルーグマン氏は、日本経済の失速を日銀による「ゼロ金利政策」「低金利政策」であると批判していたのは知られるところである。
そして、近年あの「野村総研主席研究員リチャード・クー」氏も日銀の「低金利政策」が「低迷する日本経済」のガンであると日経、産経新聞(【聖杯はどこに】(2008.10.13 03:01
)http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081013/biz0810130302000-n1.htm)で白状しつつある。
近年の米国金融危機に対する迅速「資本注入」に関連して、日本の宮沢政権時代の失敗を引いて、実は日本の当時の低金利政策を批判している。
それは、「金融システム不安が深刻化した平成9年、当時の橋本龍太郎政権‥‥消費税率を3%から5%に増税するなど無理に財政再建を進めた。」を指してのことである。

「過去十数年の日本で民間の資金需要はないどころか、巨額のマイナスになっていた。みんなゼロ金利下でも借金返済に邁進(まいしん)してしまい、お金を借りる人がいなくなったのである。そんな状況で、国が金を借りて使わなければ、経済はさらに萎縮(いしゅく)するのは火をみるより明らかだ。」
「当時の大蔵省は、日本の債務が国内総生産(GDP)比でイタリアを超えたことを理由に財政再建の必要性を訴えたが、当時のイタリアの国債利回りは14%。日本はたったの2・3%だった。国際通貨基金(IMF)や経済協力開発機構(OECD)も財政赤字の大きさだけを見て日本の財政再建を支持し、当時のマスコミも財政再建一色だった。
だが、その結果、日本経済は5期連続のマイナス成長に陥り、財政赤字は8年の22兆円から11年の38兆円まで7割も増えた。もしも9年当時、財政再建に走っていなければ今ごろ、日本の財政赤字はどのくらい少なかったか。その功罪はいまだ議論されていない。」

「大学で教えている経済学は、金利が低くなれば、民間は必ずお金を借りるということが前提で、過剰債務を抱えた民間がゼロ金利下でも借金返済に回る事態は想定していないからだ。」
「民間がみな借金返済に回っているとき、政府は民間と逆の行動を取る必要がある。ゼロ金利下でも家計が貯蓄し、企業が金を借りない状況を放置すると、毎年、家計の貯蓄と企業の借金返済分だけ総需要がなくなるからだ。」

以上のようなことは、クルーグマン教授が言っていることと同じようなことで、要するに日本は「流動性の罠」に陥っていると言うことである。
この場合、金利が低いと資金が回らず、しかも金利が低くても借りることはなく返済に廻すために市場に金が枯渇する。即ちデフレから脱出することは出来ない。
この場合、多少金利を上げて市場に「金」を流してやる必要がある。
現実問題起きていることは、低金利にもかかわらず貸し剥がし、黒字倒産が増えていることだ。
要するに、今の日本経済というものは従来の「経済学」に反することが起きている。
そして、日本銀行はかってクルーグマン教授に「日本は流動性の罠に陥っている」と言われても、「流動性の罠に陥っていない」と強弁して反論すら出来ていない。

今の、そして今までの日銀の行動について納得の行く理論が構築されない限り、日本には経済学など無いと言うものではないだろうか。
そして、平成9年の橋本政権下での財政再建の失敗に対して、「財政再建派」は実際の経済分析を無視して「失敗」ではなかったと強弁する。
そんな強弁したのが日経新聞「プロの視点」「麻生太郎と小沢一郎の「ヤバい経済学」(2008/10/6)清水 真人 経済解説部編集委員」であったことを忘れてはならないだろう。http://www.nikkei.co.jp/neteye5/shimizu2/index.html

|

« 前橋まつり その4 マーチングバンド3 | トップページ | 前橋まつり その5 山車の競演1 »

日本の経済・金融議論」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ノーベル経済学賞・クルーグマン教授/日本の経済運営を批判する:

« 前橋まつり その4 マーチングバンド3 | トップページ | 前橋まつり その5 山車の競演1 »