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2008年11月24日 (月)

第40回日展・第5科・書を見る。

平成20年11月23日(日)は、新国立美術館の開館に合わせて9時30分に東京駅に到着して、何とか10時に間に合った。
日展を見るためなのだが、実は2年振りである。
なぜなら、日展が東京美術館から新国立に移った昨年は様子が分からなかったから、行かなかったからである。
それが今年は、画材屋に行ったら前売り券が売られていた。
前売り券というと、以前都美の時は、JRの券売り場で売られていたが、今回は800円で地下鉄の通路で前売り券が売られていた。
だから、当日会場の入り口で1200円の当日券を買っている人など見たことがない。
自分は、幾らで買ったのだろうか、多分700円。
多分というのは覚えていないし、領収書もなかったからなのだが‥‥

日展というと、写真がない。
何故かというと、休祭日は写真撮影は禁止、平日でも撮影許可がいる。
しかし、有料の毎日書道展であっても、書道関係というのは写真撮影はどこでも「可」というのが言わば常識である。
確かに、「絵画」など勝手に写真を撮られてしまえば、「絵はがき」「図録」などが売れないから経営上問題があるだろう。
それにしても、未だに「絵はがき」を売っているなど、旧態依然としているのは「日展」ならではなのかも知れない。

それでも都美の時、知り合いの書家の作品があったので「目を盗んで」デジカメで撮ったことがある。
何故なら、休日だと行っても、「書」の平入選の場所などほとんど人っ子一人いないところだからだ。
それが、どこからとも無くあの青の制服を着た「おばさん」が飛んできて、一くさり「休日は撮影禁止」ですと怒鳴られたことがある。
規則は規則だからね。
しかし、書道関係だと非常に奇異である。
実は、結構見ていないところでカメラでパチパチと記念撮影というのは日展5科ではたまに見ることがあるからだ。

さて、都美から新国立になって展示スペースが多くなったと思ったら、どうもそうではないらしい。
何故なら、依然展示スペースの割り振りは都美時代とあまり変わらない気がしてならない。
新美というのは、各階に大きく分けて3大展示スペースがあって、必ず1階の三分の一は新美の企画展。
だから、1階は2スペース。2階は3スペース、3階は、講堂を挟むために2ないし1スペース。
そして、1科日本画と2科の洋画で1.5ずつ使い、工芸と彫塑で2使うと、5科の書は相変わらず1スペース。
そこに1000点以上(公募入選970点9.17%)、日展の総入選数の72.82%が展示されるから相も変わらず見苦しい展示だ。
今年は、1科の日本画(入選率34.85%)の展示などは素晴らしい展示で、洋画(24.75%)もそこそこ、彫塑(64.02%)も同一フロアでの展示になったから結構見栄えがする。
一方、入選率が8%前後だった5科は、新美になってから9%前後になったから展示数が200点ほど多くなった。
いずれにせよ、毎日書道展などに比べたらわかりにくい展示だ。
特に、特選が25室という出口のところにある。
しかも、審査員、役員、委嘱と入選、新入選などキャプションは全て同じ色の「明朝体」のパソコン打ち出し。
この文字が小さい、見にくい。
その上、説明が「写植」のようなもので益々貧弱。
作品はどうなんだ‥‥‥早く言えば、全く同じ。
何年も同じ。多分、数年前の作品を持ち寄っても同じ展覧会が出来てしまうくらい同じ。
しかも、特選‥‥といってもどこがの作品と違うのか、一般人ならというか我々でも区別が付かない。

毎日系だと、創作が強いからそれなりに作品の善し悪しが判る。
ところが、日展、読売系という先生とそっくりのコピーを書かない限り入選はしない。
‥‥ということであれば、書道界の内情というものは大方想像が付く。
はっきり言って作品ではなくというか、作品では優劣の区別が付かないから、人物で序列をつける。
いろいろ複雑な人間関係の上に成り立つのが「特選」という賞というものだと言うことだ。

ならば、書だけかと言えば、「絵画」の世界だって同じだと聞く。
「特選」を取るためには、「師系列」要するにどこの先生の「会」に所属するのかというのが条件だそうだ。
そう言えば、日展の洋画‥‥版画の「ジュディ・オング」。
今年は、この名で出でいた。但し、一番最後の方の部屋の末席の場所だった。

この長い列は、レストランに入るためのもののよう。
やはり連休は大混雑だ。
書道は、不思議と毎日展より少ない気がするが。

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