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2008年12月16日 (火)

FinePix F100fdは 買いか そうでないか

FinePix F100fdを購入してから、いろいろなテストをしたのち、実戦として100数十枚撮影してきた。
但し、全て明るい室内である。
明るい室内というのは結構カメラにとって厳しい条件である。
ストロボは発光しづらく、かといってノンストロボでは暗すぎる、しかも蛍光灯だから、蛍光灯色が出る。
いざストロボを強制発光させるとなると、ストロボは昼光色(ディライト)だからホワイトバランスが狂って黄色の発色となることが多い。
それで、リコー製品などは普及型のR7でもホワイトバランスのマニュアル調整が出来るものも多い。
しかし、このFinePix F100fdは初心者のためのコンバクトカメラという位置づけなのか、ほとんどその様な機能は含まれていない。
基本的には、メーカーの決められたAutoとシーンモード、そうでなければマニュアルと呼ばれるプログラムモードで撮るしかない。
ところが、近距離のストロボで撮影する以外、全体に画像がアンダーにでる。
しかし、画像がアンダーに出るのはパソコンの高精度のモニターに移したときで、カメラ本体の液晶では驚くほど明るく見える。
だから上手く撮れたと思ってパソコンに転送してみるとがっかりするのである。
従い、FinePix F100fdではパソコンに転送した画像をまともに印刷しようとすると結構画像処理が難しい。
なぜかと言えば、プリンターで紙に印刷するときは、明るめの方が色乗りがよいから明るく補正をするのである。
難しいのは、この明るくするというのが「一発補正」ではほとんど動かないからだ。


オリジナルをそのまま縮小したもの。

露出時間 : 1/120秒
露出制御モード : プログラムAE
ISO感度 : 800
シャッタースピード : 1/124秒
レンズ絞り値 : F4.1
対象物の明るさ : EV4.2
露光補正量 : EV0.7‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
フラッシュ : 強制発光(赤目軽減)
シーンタイプ : 直接撮影された画像
カスタム画像処理 : 通常処理
FinePixカラー : F-スタンダード

カメラモニターでは、かなり明るく表示されていた。
ところが、この様に薄くらい感じでパソコンモニターでは見える。
右横の人物の色の違いに注目。


Fijiフジの「画像処理エンジン」で「一発補正」

昔のデジカメはカメラモニターの画像が明るく、実際パソコンモニターの画像との落差というのは、大きかった。
ところが最近の傾向ではあまり見なくなった。
今は、パソコンモニターの画像とカメラ本体の液晶画像とはあまり違わない傾向にあるのである。
この画像をFijiフジの「画像処理エンジン」で「一発補正」をしてみるとカメラモニターの画像と似た雰囲気になる。
これは、フジの「お店プリント」に出すと、同じような写真が得られると言うものだろう。


一般的な画像処理「一発補正(auto)」で

元画像を一般的な画像処理ソフトで修正してみると、全体的にアンダーというのは、ほとんど変わらず、画像としても大きな変化は現れない。

フジの附属ソフトFinePixViewerで補正

今度は、フジの附属ソフトFinePixViewerで補正してみるとこんな感じ‥‥
オリジナルに比べて、多少明るくなったが別々に見ると分からない程度。
そして、今度はこのFinePixViewerで補正したものを「フジの画像処理エンジン」で補正してみた。


Fijiフジの「画像処理エンジン」で「一発補正」

そうすると、二枚目とほとんど同じような画像になった。

さて。結論を急ごう。
このFinePix F100fdというカメラは、多少カメラの扱いに慣れた人には、いらいらするようなカメラである。
なぜなら、背面の液晶と実際の画像が違いすぎ、その上パソコンモニターで見たときには「クリアー」な画像にならない。
分かりやすく言えば、パソコンモニターで写真を見た時、がっかりするカメラである。
はっきり言えば、どんな写真が撮れるのか想像も付かない。
その上、操作性が複雑でシーンモードなどあるとは言え、初心者に使いこなせるものではない。
しかも、そのそれぞれにクセがある。
だからそのシーンモードで上手く撮れるというものでもない。
又、パソコンプリンターで印刷仕様とすると、FinePix F100fdのモニターと似てもにつかない写真となる。

FinePix F100fdのモニターと同じような写真にするためには、「お店プリント」にしなければならない。
それも「クロム」モードを使わないのが原則だ。
使えば、「お店プリント」でも補正が効かず、暗い写真になる。
いずれにせよ、そんなパソコンも使わない、パソコンで写真データーも見ないという層には最適かもしれない。
掲示板で、高感度との評判はあるが、この高感度が災いして、「手振れ補正があるにも係わらず」暗いところでも100-200以上のシャッターが切れたりする。

1200万画素、フジのコンパクトカメラの最高峰とはいうものの、画質、絵作りと言うものはプリンターで印刷するという前提ではないところに、一世代古い思想がある。
キャノンで始まった、明るめの画像表現は今やニコンのコンパクトカメラでも踏襲され、デジ一眼でも明るめの傾向にある。

だから、正直言って期待はずれといって過言はないかも知れない。
しかし、20000円のカメラだとすれば良くできたものだが、価格下落が大きいコンパクトカメラにあっては、シャッターを押せば良く写るというカメラではない事は確かだ。

そして、その失敗をほとんどフジの機械を使う「写真屋」の「お店プリント」で補正するというのがFinePix F100fdではないだろうか。
やはり簡単に綺麗に撮れるというのは、キャノンに限るし、スローシャッターを多用する多機能といえば、リコー。

FinePix F100fdは誰にでも勧められるカメラではない事は確かだ。
少なくとも、小生にとっては「買い」の製品ではなかった事は間違いない。

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