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2009年4月23日 (木)

「全国学力テスト」は保護者の視点で見るべきもの

「全国学力テスト」は保護者の視点で見るべきもの

21日に行われた「全国学力テスト」に関して、「社説」では23日に毎日新聞、24日には産経新聞で取り上げた。
毎日新聞では「学力テスト 全員一律一斉は無用だ」と大上段に振りかざした。
しかし、内容を見ると「無用論」は、「今回だけでも50億円以上かけて実施するこの全員参加方式の一律テストに、実際どれほどの学力向上効果があるのか。」という事を挙げているに過ぎない。
一方、産経新聞は「全国学力テスト 授業向上こそ最大の狙い」と題して、「日本の子供たちの弱点とされてきた思考力や表現力をいかに育てていくか。教師は授業のやり方をいま一度見直し、指導力も競い合う中で工夫してほしい。」と結ぶ。
ここで考えるべき事は、文部科学省でもなく学校関係者でもなく子供を持つ保護者の立場なのではないだろうか。
なぜなら、今は高度成長期の様に、田舎の無名な学校から超有名校へポンと入れる様な時代ではなくなって来たからである。
少子化は、小さいときから進学校を目指して、又ブランド化した超有名校への受験レースとなった。
実はここで共稼ぎで子供の教育に無関心な親というのは、受験レースが本格化して初めて自分の子供の現実を知るのである。
今や私立、公立の小学校からだと中学からの編入は出来ないところも多い、又首都圏では進学校は中高一貫校に決まっている。
そうでなければ、公立中学からだとその上の伝統校・地域トップ校に合格するには、クラストップである必要がある。
地方でも中等教育学校というものが出来て、数学の授業は15人クラスという特別講義を行っているところもある。
しかし、そんな小中の進学校へ行けるというのは、小学校からだと一校から一人ぐらいなもの。
そして、子供の能力というのは中学二年生ぐらいから急速に伸びる子供がいて、私立の小中進学校生徒を凌駕する子供も出て来る。ところが、教育がまともなものでないとその可能性も少なくなる。
未だに「ゆとり教育」の影響が多いからである。
なぜなら、例え地方の中高一貫校に進学させようと勉強をするとするなら、小学校の勉強は全く役に立たないからである。
毎日新聞社説で「だが一方で、私立は『必要ない』などと次々に離脱し、参加率は5割を切った。」など言うのは当たり前の話で、私立校は今や進学校と化し、進学校が一般の底辺校と見なしている公立校と比べる必要がない。
そして、「全国の子供たちの学力水準や傾向、改善ポイントについては抽出調査で十分解析できると専門家は指摘する。」と同社説は従来の学説を強調するのだが視点が全く違うところに来ている。
なぜなら、保護者にとって今自分の子供が通っている小中学校がどのレベルなのかを知ることは必要なものである。
全国レベルから見て下位だとすればより一層学校にがんばって貰うか、保護者が学校をあてにせず自身で何か対応を取らざる終えない。
続けて毎日新聞社説では「そして、序列化の不安を抱かせたり、テスト前の練習問題解きなど準備を促すような全員参加方式ではなく、抽出調査の方がより合理的だ。」と書くが大きなお世話である。
「テスト前の練習問題解き」があっても、それだけ勉強をさせてくれるだけ保護者としてはありがたい思いなのである。
多分、論説委員氏は今の小学校などの教科書を見たことはないかもしれない。
その教科書を見れば、自分が子供時代に習った教科書とは雲泥の差だと気づくはずだ。
公立学校の教科書をもって、私立、公立の中高一貫校に合格しようとするのなら余程の「神の力」でも使わなければならない。
社説最後に
「子 供たちに、知識、思考、判断、想像、表現の力と情操豊かな真の学力向上を望まぬ人はいない。全員参加規模ゆえの制約やあつれきのない方式に切り替えること に、ためらいは無用だ。その結果の活用にこそ腐心すべきではないか。既に各地で行われている独自の学力テストと組み合わせる工夫もその一つだろう。」
とは、もっともらしく書かれているが、所詮保護者の考えと全く反する単なる空言。
すなわち、保護者の立場ではなく労働者としての教員の立場で物を言っているとしか思えない。
なぜなら、そのようなやり方で今まで改善されなかったからである。
産経新聞社説で
「成績の市町村別公表には依然、賛否がある。秋田県の佐竹敬久新知事は『あえて公表する必要はない』との方針だが賛成できない。
 本来、教育委員会や学校は自らが積極的に成績を公表し合うのが筋である。近隣の自治体や学校などと比べることで弱点が分かり、より良い指導法を学べる。」
と述べている。
昔の高校教育を見てみれば、ろくな授業をしない教師に、受験用の勉強も教えてくれと言うと、「学校は受験勉強のためのものではない」と言う。
それでいながら、偏差値の高い大学にこれだけ入ったと一喜一憂する姿は滑稽としか思えなかったものである。
生徒から見れば、「偏差値の高い大学」に入ったのは、学校のお陰手はなく自ら勉強したためだと言うだろう。
秋田県知事の見解を保護者の立場から見れば、「成績を公表」出来ないのは、序列化を是正するのではなく単に「成績が下位に」下がったと言う事を隠しているとしてか思わざる終えない。
それは知事の勝手かもしれないが、保護者から見れば「不利益」でしかない。

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