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2009年6月13日 (土)

鳩山邦夫元総務相の辞任の馬鹿さ加減

西郷隆盛に擬す、戦略なき

鳩山邦夫元総務相の辞任の馬鹿さ加減

2009/06/12鳩山邦夫総務相は、「麻生太郎首相に辞表を提出、受理された。事実上の更迭となる。」と報道された。
「『残念ですけど、辞めざるを得なかった』『世の中、正しいことが通らない時がある。今、政治は正しいことを言っても認められないこともある』と述懐。
その上で自らを明治の元勲、西郷隆盛になぞらえ、『西郷隆盛翁が征韓論の際、岩倉具視に『岩倉公、あやまてり』と言って潔く政府を去った。西郷公も信念の人だから。私も潔さが大事だから』」
「いずれ歴史が私の正しさを証明してくれる」と言い残し‥‥(産経新聞Web「『【鳩山氏辞任】』『私は西郷隆盛公だ』『潔く去る』」2009.6.12)

鳩山邦夫総務相の辞任劇を見て、苦笑した人は物事が良く分かっている人達だろう。
なぜかと言えば、鳩山邦夫氏は自らを征韓論で下野した西郷隆盛に擬しているからである。
その上、輪を掛けたのは「いずれ歴史が私の正しさを証明してくれる」であって、西郷隆盛のように「正しさ」が証明されなかった時はどうするのだろうか。
歴史を論ずる時に、歴史上で偉人が言った言葉や起こったことなどは覚えているのは良いことなのだが、その歴史上の意味を理解しないと言うのでは歴史を知らないのと同じ事なのではないだろうか。
こんな歴史上で起こったことなどは、年表を見れば直ぐに分かることだ。

だから、鳩山邦夫総務相の辞任で西郷隆盛公を出しているというのはどう考えても妙である。西郷隆盛公は、当時の国内の不満を「征韓論」でかわそう言うのは、国内に残っている(海外に視察の他の)政府の意見の体勢だとしても、歴史としては間違いだったろう。
そして、西郷隆盛公は西南戦争を起こし二度と中央政界に戻ることはなかったし、「征韓論」も歴史は否定している。
もし、本当に西郷隆盛公に擬しているのなら「学校で習った歴史らしき歴史」しか学んでいないと言う事ではないか。
辞任するのなら、もっと早くに辞任すれば正に「私も潔さが大事だから」なのだったはずだが、多分総務相という大臣職が良かったのかも知れない。

そして、ここのところの支離滅裂の行動を見てみれば、どう見ても時々の思いつきの言動しか思い浮かばない。
「かんぽの宿」譲渡問題の他、「東京中央郵便局の建て替え問題」、「草薙問題(公然わいせつ容疑で逮捕)」もあった。
「東 京中央郵便局の建て替え問題」に関して、世論が乗ってこないとなると直ぐにトーンダウンし、「草薙問題」も「事実だとすれば、めちゃくちゃな怒りを感じ る。イメージキャラクターとしての社会的な責任を持って行動してもらいたい。最低の人間としか思えない」と発言するも批判を受けると発言を取り消す始末。
「かんぽの宿」譲渡問題批判発言も、実は痛烈な批判にさらされている。
「投資した額とその価値は同じではない。売り手が2400億円投じて建物を造ったとしても、それが買い手にとってそれだけの価値があるかとは別問題だからだ。
例えば10億円で建設しても、その建物が素晴らしく高収益を上げるならば、倍以上の価値があるかもしれない。
しかし、使い勝手が悪く適当な用途が見つからないとすれば、1億円の価値もないだろう。バブル崩壊後、数百億円かけた豪勢なゴルフ場が何十分の一の価格でいくつも譲渡されたのは、その例である。
BizPlus・GCAサヴィアングループ取締役佐山展生氏第8回「日本郵政問題の裏にあるも)」

「民営化前に別業者に1万円で払い下げられた不動産が、6,000万円で転売された事実も明らかになった。」と報道では批判されているが、どう見ても何か事実が隠されているのではないかと思う。
リゾートマンションが1,000円で売りに出されていると言う事があるとすれば、実際は売値1,000円でも滞納金が1,000万円あったりして色々と裏があるものである。

まして条件付の上一括して売却なら、良いところ、悪いところと取り混ぜて売却されるもので、悪いところばかりだったら誰が買う物かというものだ。
そして、誰も買わない物というのは、限りなくゼロに近づいて行く。
これが、原理だろう。
上述のBizPlus佐山展生氏は、「『かんぽの宿』譲渡の白紙撤回で最も得をしたのは、この大不況前に買収価額を提示したものの、その金額で買収しなくて済んだオリックスである。」と述べている。
事実そうだろうと思う。
鳩山邦夫元総務相は、かんぽの宿の売却を停止させたものの何の目算があるわけではない。
その事実として、かんぽの宿問題は何も解決していないし進んでもいない。
だから、はっきり言って、鳩山邦夫総務相のパフォーマンスとしか見えない。

この様に常に脈絡のない事ばかりする人物というのは、以前述べたようにどう見てもその時々の「戦術」に終始して、「戦略」がない人物であると断定して良いだろう。
穿った見方をすれば、郵政民営化反対を貫く。
郵政民営化を元に戻すと言うのであれば総務相を受けるべきでなかったし、色々言われている通り「郵政選挙の大勝利」が現在の自民党である。
だから、「穿った見方」としての「郵政民営化反対」であろうと一貫した戦略でもない。

民主党などはもっと酷く、鳩山代表などその時々で又相手によっては言うことが違う。
民主党もその時、その時の思いつきで政策を立案し今後日本をどの様にして行こうというビジョンが見えてこない。
竹中平蔵・慶応大学教授が言うように、民主党が「官僚制打破」として政治任用として官庁に人を入れ官僚に頼らないとするならば、今でも正確な政策立案が出来る筈ではないかと書いている。
そして、民主党の中で戦略を持っていると思われるのはただ一人小沢一郎氏だけと言うのは、お寒い限りである。

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コメント

■鳩山総務相が辞任 日本郵政社社長人事で-鳩が豆鉄砲喰らって墜落することは最初からわかっていた?
こんにちは。鳩山総務相が辞任しました。鳩山さん「かんぽの宿」の売却価額に関して、不当に安いということで激怒したようですが、私自身は、これについては市場原理の観点からやむを得ない部分もあったと思います。さらには、郵便物を不当に安くしたこと自体も、組織ぐるみでやったことでないので、この点に関しても西川社長には監督不行き届きの面も否めませんが、どちらかというと、被害者だと思います。それよりも、これに関わっていたとされる、民主党議員を糾弾すべきだったと思います。何よりも、「西川社長の謝罪」案という、妥協案を蹴ってまで、今のこのタイミングで辞任するということは、自民党や麻生総理にとっても迷惑な話だと思います。いろいろな憶測が飛び交っているようですが、真実はもっと単純で、ひとことでいえば、鳩山さんの社会性が脆弱だったということではないかと思います。詳細は是非私のブログをご覧になってください。

投稿: yutakarlson | 2009年6月14日 (日) 11時35分

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