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2009年8月 2日 (日)

NHK・名将の采配「城濮の戦い」 (最終回)

名将の采配「城濮の戦い」 (最終回)

NHKの番組では、晋の国王・「重耳の名采配」をなどと言っているが「城濮の戦い」を直接指揮したとは史書には書いていない。
この古代春秋時代、直接作戦指揮をしたらしいのは800年続いた楚の名君中の名君・荘王くらいなものである。
小君子を別とすれば、当時の晋などの大国では宰相が軍隊の指揮を執ることが多い。
「NHKの名将の采配」は第4回から見てきたが、番組評にあった「正確な時代考証」によりなどと言うのは大嘘であった。戦争シーンを単純にするのはよいとしても、その本質や実態を説明しないのはどう考えても粗雑としか思えない。
さて、主題の「城濮の戦い」、一口で言えば晋の全軍の大軍でもって、少ない楚軍の遠征軍を滅多打ちにした一方的な戦いであった。
その戦いの趣旨は、晋軍は楚軍を如何にして全滅に近づけるかであって、勝利の趨勢は決まっていたというもの。
NHKの名将の采配では、晋軍は戦車約700乗で約7万。楚軍の戦車約700乗で歩兵を晋軍を上回ると説明し、9万人と設定した。
しかし、楚軍兵力は史記に記されていない。
「春秋左氏伝」によれば、楚軍全軍のうちの中軍の将・子玉を差して批判したものがあって、「300乗以上の兵車」と記しているものがある。
宮城谷昌光氏は、小説「沙中の回廊」の中で推定で楚軍は兵車300乗で兵力約3万、同盟軍の陳軍、蔡軍を加えても約4万に満たないと推定している。

もともと宋を攻めている楚軍に対して、斉と秦が楚の成王を説いて宋の攻撃を止めさせたことから始まるのが「城濮の戦い」の前哨というものである。
しかし、その時楚軍の中軍だけが宋の商丘を離れず晋軍を追撃しようとしたのである。
楚の成王は、中軍の将・子玉(令尹・宰相)に撤退命令を出したもののそれに従わず、根負けした成王は、撤退途中の陳と蔡軍を引き返させて子玉に付けてやったというのが史書に書かれている史実である。

そして、楚軍を待ち構えていたのが晋軍全軍の7万、斉、秦、宋連合軍2万5,000。
合わせて9万5,000である。
だから戦いに参加したのは晋軍のみであって、他の連合軍はお手並みを拝見とばかりに高みの見物なのである。
楚軍は、包囲されないように城濮の崖下に布陣して戦った事で分かるように、劣勢である。但し、それでも晋軍と戦ったのは、混乱の時代が長かった晋軍というのは軍隊が劣勢であって、かつ晋の重耳が晋公となってまだ日が浅く、その配下の重臣達を甘く見たと言うのが真相だろう。
昔から言われている通り、「1匹の羊に率いられた1000匹の虎より、1匹の虎に率いられた1000匹の羊の方が強い」とはよく言ったものである。

「行政書士の権限逸脱」大阪弁護士会、NHKドラマにNG」(2009年7月30日03時09分  読売新聞Web)と言うのがあった。
「NHKが4~5月に8回放映したドラマ『コンカツ・リカツ』で、行政書士役が離婚問題をアドバイスするシーンがあり、大阪弁護士会(畑守人会長)が『弁護士以外が報酬目的で法律事務を取り扱うことを禁じた弁護士法に違反する』としてNHKに抗議書を送っていたことがわかった。‥‥中略‥‥ドラマの行政書士役については「法的手段や法律解釈に踏み込んだ見解を示し、行政書士の職務権限を逸脱している」と主張している。」

今更行政書士が出で来るのも妙なものだと思うのだが、行政書士という資格は確か試験、その他弁護士、司法書士、弁理士他、「20年(高等学校を卒業した者は17年)以上公務員(又は特定独立行政法人、特定地方独立行政法人)として「行政事務」に相当する事務に従事した者(第2条第6号)・出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』」で行政書士会に登録しなければならない。

只、実際の話をかって聞いたところによると、大学の一般教養を終了していれば取得出来る県もあった。
はっきり言って、行政書士とは昔から言っている「代書屋」。
要するに、難事の相談などないからこの代書屋に頼まなくても本人が申請すれば済む事。
公官庁の書式がネット上に掲載されている現在、仕事はどうなのかなと思ったりする。
NHKもいい加減にして欲しいものである。

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