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2009年9月25日 (金)

マスコミが言う鳩山内閣の理系度の嘘

マスコミが言う鳩山内閣の理系度の嘘

鳩山内閣は、理系内閣と何やら論じている論調がある。

例えば、「新内閣の要は「理系脳」、課題は表現力?」((2009年9月12日読売新聞)で、
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090830-592896/news/20090912-OYT1T00504.htm
「首 相となる民主党の鳩山代表は、『友愛』『政治は愛』など抽象的、情緒的な発言が目立つが、理系出身だ。東大工学部卒業後、米国の名門スタンフォード大工学 部に留学して博士課程を修了し、東工大経営工学科の助手などを務めた。1986年に初当選した選挙でのキャッチフレーズも、『夢をかたちに、今、政治を科 学する』だった。
 官房長官に内定している同党の平野博文役員室担当は中央大理工学部卒。国家戦略相となる菅代表代行も東工大理学部で応用物理学を学んだ。内閣の中枢となる『鳩山―平野―菅』ラインは、いずれも理系出身者となる。」

‥‥と書かれているがよく見れば、鳩山首相は「専門はオペレーションズ・リサーチ(OR)」と言うが分かりやすく言えば「経営工学」。
これって、最近の経済学に近いのではないか、いずれにせよ「頭で考えて答えを出す」というもの。
平野官房長官にしても、「中央大理工学部卒」と言っても理系では常識となっている大学院は出ていないよなぁ~。
官副総理も「東京工業大学理学部応用物理学科卒業。1971年に弁理士試験に合格。」(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)と出ているがやはり実験科学の分野ではなさそう。

【竹内薫の科学・時事放談】理系内閣の最適解は?では、産経新聞(http://sankei.jp.msn.com/science/science/090925/scn0909251759001-n1.htm
「多様性のある人間を理系と文系に無理やり分けるのは日本では受験から来る弊害で、悪しき二分論の典型だというのが私の持論だ。それでも鳩山内閣は「理系」という視点からの分析が有効な内閣だと思う。」

と書かれているのだが、理系の観念を持っている人から見れば結構違和感のあるものではないか。
理系と言っても、いわゆる実験科学の分野に所属したりするのが理系の本来だと思うのだが、少なくともそんな仕事をするか大学院にでも行くと徹底的に仕込まれるのが「原点のあたれ・原点に返れ」である。
要するに、種々学んできてその延長上に想像としての実験結果がある。
実験結果というものは、突然降って湧いたように出で来る物ではない。もし出てきたならどういう理論付をするのか不明というものだ。
そして、そう言う結果を導き出すためには、原点という基礎学力とその上に成り立つ応用学力からなる。
だから考えてみれば、地球温暖化という結論を導き出す過程が全て「不確定な予測」であり、その不確定さは予測の影響という「実験科学で言えば捏造」までしてしまう。
「捏造」が許されるのは不確定な予測であるからなのだが、この「捏造」という事を実験科学で行ったら、放り出されるというのは決まり切ったことだ。

このことから鳩山首相というのが、「地球温暖化」を丸のまんま信じてしまうと言うのは解せないことなのである。
以前から言われているように、理系の学者の間では「地球温暖化」というのは眉唾物と言われている。             

○東京工業大学大学院理工学研究科の丸山茂徳教授は、「CO2は温暖化の主因ではない」とIPCC報告を真っ向から否定する。(「日経ネットPLUS」「CO2説に異論、「寒冷化接近」も」6/5)
○渡辺正・東京大学生産技術研究所副所長・教授/日本化学会副会長/工学博士(当時)……が2006年6月29日読売新聞に「「地球温暖化対策/政府の最善『何もしない』」と温暖化議論に釘を刺した。

「地球温暖化」については兎も角も、理系の人達というのは困ったら原点に帰れ。
即ち、原理原則を大切にすると言うところがある。
それが政治家なら、国の形をどうするのかという基本を必ず固める筈なのである。
そうでなければ、物事は展開して行かないと言うのは当たり前で、実験科学者なら当たり前の展開である。
昔から言われているように、理系気質と文系気質の違いは1→2→3→4→5と進んで行く時に、1から順々にやって行くのが理系で、1→→→5と飛ばして結論急ぐか、こんな上手い方法がないかと思うのが文系気質である。

こんな風に考えて行くと、理系大学を出たから「理系」というのは誤りだと言うことが分かる。
実際、高度成長時代というのは「暗記物と言われる」数学が出来れば理工系に進むというのが常識だった。
早く言えば「理系」「文系」関係なく、理工系大学に行くというのが自然だったわけだ。そして、本当に理系的な人が実験科学の大学院に言ったというものではなかったろうか。

こんな事から見れば「温暖化ガスを『2020年までに1990年比25%削減』する」というのは、どう見ても「理系」の考え方でない。
そしても「温暖化ガス」の件も含めて、数々の切り札を相手の譲歩も引き出さずに切ってしまうのは、将棋で飛車角を先に落として勝負するものだ。
こんな正直さは理系ではなく、金にも苦労しなかった単に駆け引きに弱い「お坊ちゃん」と見るのが妥当ではないだろうか。

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