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2009年9月 3日 (木)

群馬県の地元民から見る・八ツ場ダム問題

群馬県の地元民から見る・八ツ場ダム問題

民主党が衆院選で公約した公共事業の見直しで、八ツ場ダムの凍結について反響を呼び、国土交通省は八ツ場ダムの入札を凍結する方向という。
この無駄な公共工事の象徴と言われる「八ツ場ダム」は、景勝地として知られる吾妻渓谷(国の名勝・天然記念物)と元々人気の温泉境・川原湯温泉を水没させる形で作られるものである。
計画は、「昭和22年のカスリーン台風」が原因で戦後の昭和27年と言うから57年前の計画。(実際のダム計画は昭和40年頃)
詳細は長野原町ホームページ「八ツ場ダム」http://www.town.naganohara.gunma.jp/dam/index.html

昭和45年に着工というものの実際目に見えてきたのはここ10年。急ピッチに工事が始められたのが5年くらいと言うところだ。
小生など土木工事にも関わっていないし、ダム湖に沈むところに家があるわけではない住民としては、ここのところの急ピッチの工事は公共事業の削減で工事が減ったゼネコン救済だと思っている。
そのゼネコンに国土交通省のOBが天下っているとなれば、国土交通省が元々反対運動が激しかった地域に無理にでも建設しようとすると言う構図が良く分かる。
反対派だって、60年近く工事が伸びれば後継者もいなくなるから自然と反対というものは収まってくる。
そして、場所をよく知っている地元県民としては、吾妻渓谷という秋の紅葉時期には絶景の風景を醸し出す場所を何故破壊しなければならないのか不思議でしかない。
今の計画なら、環境破壊としか言いようのないものだ。
国交省は「治水、利水の面からダムは必要」と言い続けてきたのだが、そんな理由はとっくの昔に論破されている。
「昭和22年のカスリーン台風」で被害というもののその後の対策で、「治水」と言う部分では利根川というのは最も良く管理された河川だからだ。
だから記憶する限りでは、昭和27年から今まで利根川が氾濫したと言う話を聞いたことがない。
利根川で車が流されたという前橋は、元々川底である河川敷を駐車場にしていたからで、今は駐車禁止になっている。
「利水」という水不足対策も節水と言う事もあろうが、今や水余りになっているし、水力発電と言ってもどうかなと言うところなのである。
そして問題なのは、水利権で下流の東京都、埼玉、千葉が工事負担金を出す代わりに持つと言われている。
実際今でも利根川の水は市内を通っている前橋市でも使う事が出来ない。(実際は前橋市で天川、天川大島とか川の名の付いた町名は地下に利根川が流れていると言われている。)

‥‥と言うわけで、群馬県民から見れば八ツ場ダムが出来たところで、水が使えるわけでもなく、工事は大手ゼネコンのおこぼれ程度。
景勝地も温泉もなくなって、何のメリットも感じないというところなのである。
確かに、東京都、埼玉、千葉県民の税金がダム湖に沈む長野原町になどにつぎ込まれている。
それで長野原町立第一小学校や長野原町立東中学校などの新校舎が続々と出来ている。
確か何億円も掛けた豪華な完成したばかりの学校が住民の6割が転出したために廃校になったと言う記事もあった。
前橋市などの小中学校は、昭和30年代に建築された様な建物ばかりで耐震工事も出来ないほどの老朽建物。
長野原のホームページ関連を見る限り、今時何処の世界だという風景が広がるのも同じ群馬県民として違和感があるものでもある。

八ツ場ダムとは、どう考えても国土交通省が天下りのOBを食べさせるために不必要な土木工事をやっている構図としか思えない。‥‥‥‥
「埼玉県の上田清司知事は1日の会見で『無駄な公共事業の象徴と言われるているが、中止した方が国の支出は増える』と、改めて事業の継続を求めた。」(産経)
知事としては、不必要と分かっていても建設業者のために言わなければならないと言う事は良く分かる。これはどこの公共事業でも同じことだ。
なぜなら、国土交通省の仕返しが怖いと言うものでしかない。
今や金の問題ではなく「環境破壊」といういっぺん壊してしまったら取り返しのないことにも絡んでいるのがこういう無駄な公共工事に関することなのだと思う。

そして、環境破壊が問題なった時、工事を強行した人達は責任とれるのかと言えば責任を取る人がいない。
国土交通省?、彼らは役所を辞めれば「私は知りません」という人達だ。知事だった同じようなもの。
日本が駄目になって行くのは、ことを行うのに対してその責任を取らないことである。
バブル崩壊の原因・総量規制の通達を出した官僚など、明らかに間違って国民に迷惑を掛けでも死ぬまで「正しかった」と強弁するのが彼らだ。

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