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2009年9月 5日 (土)

自民党の反省の弁が聞こえない末期症状

自民党の反省の弁が聞こえない末期症状

今回の衆議院選挙で大敗した自民党は、「解党的反省」というものをするのかと思ったら麻生首相が地方を回って単に謝って廻る程度だった。
一方、同じ与党だった公明党は「自民党の保守政策に迎合した」と言うような反省だった。
しかし、公明党は「子育て応援手当」(3~5歳に約330万人一人36,000円・1,250億円予算・2009年度末)、「定額給付金」など、ばらまきを推進する民主党と全く同じ様な政策を自民党に強要したではないか。
やはり民主党が推進しようとしている外国人参政権や人権擁護法案なども公明党は同調推進していたはず。だから今回の大敗は、自民党の保守派に同調したからという考え方と言う理由はどう考えても疑問だ。
民主党と政策の差は見つけられないその上、国務大臣になった公明党の議員は官僚に嘗められて言いなりだったことは誰だった記憶にある。
今回の選挙での大敗は、国民と遊離すると思われる宗教団体に対する違和感が表れたと見るしかないではないか。
ちなみに、「人権擁護法案を推進する自民党人権問題調査会」の会長の太田誠一氏は今回落選し、強力な反対派である稲田朋美氏(小泉チルドレンの一人・郵政民営化法案に反対した松宮勲衆議院議員への「刺客」候補・『ウィキペディア(Wikipedia)』)は当選した。

今回の自民党に対して以前「巨大恐竜」「空気の読めない人達の集まり」と書いた。
日 経ネットPlus「『舛添降ろし』の底流に森・青木氏vs菅氏」(2009-09-03)によれば、7月の党役員・内閣改造人事案から「森氏らは菅氏が主 導する役員人事に強く反発。」とあって、自民党の選挙を有利に戦うのではなく単に自民党内の主導権を巡る勢力争いをしていたという。
それどころか、今回の「舛添氏を総裁に擁立する」のを断念させたのは、森喜朗元首相と青木幹雄前参院議員会長だと言うから自民党は腐りきっているとしか思えない。
森氏(72歳)も青木氏(75歳)も「木を見て森を見ず」の人達で、未だに与党である気分でいるのである。そもそも今回の選挙では森氏自体苦戦を強いられたのだが、その理由さえ分かっていないていたらく。
前回参議院選挙で大負けした青木幹雄前参院議員会長、今回の選挙に関しても主導権争いに明け暮れた森元首相。
この様な70歳過ぎの年寄りに自民党が牛耳られている以上、国民から見れば再生は望み薄だ。

ネットPlusでは「菅氏が地方票の大幅な上積みを決めた直後、ある自民党の参院幹部はこう漏らした。『A級戦犯は東京裁判のルールを決めてはいないわね』。」

それにして、あの東国原宮崎県知事というのは今にして思えば、結構先を読む政治的な感があった。なぜなら自身を次期自民党総裁、総理として担ぐ意志があるの なら出馬と言ったからである。それは、今にして思えばもし東国原総理大臣として衆議院選挙を戦ったならどうなったか分からないということでもある。
実際、自民党内での長老支配で100%そんなことはあるまいと言うのが東国原知事の思惑であったろう。
そこが自民党の限界であり、東国原知事を担ぐことが出来るような柔軟な政治姿勢なら元々担ぐ必要もなかった筈である。
実際、自民党の反省としては世代交代が出来ていないと言うのがあった。                                                
同じく日経ネットPlus

「日本の政権交代と中国の人材交代」(肖敏捷(大和総研シニアエコノミスト))
に よれば、「‥‥政治家の顔ぶれが定着し、人材の新陳代謝が遅れたのが原因だったかもしれない。一方、鄧小平氏が亡くなって以降、高級幹部の定年制がすっか り定着した中国では、制度的に人材の育成や登用が行われており、長老政治はもう過去のものとなっている。」と笑われている次第なのである。

「元首相2人の『不慣れ』な選挙戦・森の愚痴、福田は他人事」(AERA 2009年9月7日号掲載) 2009年9月3日(木)配信(http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/aera-20090903-01/7.htm) には、

福田氏が総理になる前、長男で秘書の達夫氏は周辺に、「次の選挙は親父。自分はその次にやりますから」と漏らしていた。今回は世襲しなくても勝ち抜ける。そんな「油断」もあったのだろう。
陣営幹部が漏らす。
「鳩山由紀夫さんが、総理を辞めたら議員も辞めるって発言したろ? あれが地味にこっちのダメージになってる。本音を言えば、今回は達夫さんを担ぎたかった」
選挙戦最終日の正午すぎ。高崎駅西口に止めた車の上で、福田氏はマイクを握った。
「私にお力をお貸しいただきたい。どういうふうにしたらいいか。(投票用紙に)福田康夫と書いてください」
12日間の選挙戦をへてもなお、上から目線だった。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
この様に70歳を超える年寄り達は世の中の変化が見えていない。ろくな選挙運動をしなくても勝てた様な時代は過ぎ去った。
学校で民主主義というものを散々学んだはずの国民は、官僚化した職業政治家は好まない。
この様な上から目線の政治家というのは、どう考えても共産主義国家の政治家みたいではないか。
そして、この日本国民の空気を読み違えているのが自民党の年寄り政治家達だ。
それにしても、選挙直前自民党首脳、閣僚は野田聖子氏以外靖国神社に参拝しなかった。野田氏は、A級戦犯分祀や「夫婦別姓選択制実現協議会」やらで保守派からは嫌われている人物として別枠としても自民党というのは何を考えていたのか分からないではないか。
なぜなら、それで自民党と民主党との区別が国民の間に付けづらくなったとの感がある。
選挙中に、麻生氏が民主党を攻撃しても、実績の伴わない攻撃は無意味というものだろう。
逆に言えば、自民党はここまで大敗するとは思っていなかったと言う事らしいのだが、週刊誌では「大敗」の予想だった。
結局自民党は、内なる「民主党」的戦後民主主義者と成功体験と55年体制から抜けられない老人達に足を取られて大敗したと言う事になるだろう。
重要人物で選挙に落ちたのは、どう考えても国民の意思を反映しないと思われた年寄りと妙な自民党左派、以前失策を繰り返して、それがTVで散々報じられてしまった議員が多い。
以上から、選挙結果を分析して急速な改革をし「左バネ」を修正しなければ、来年の参議院選挙も民主党の勝ちになるかも知れない。
そして、例え勝ったとしても与党に返り咲くのは後4年後の選挙に大勝した後というものだ。

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