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2009年11月24日 (火)

第41回日展 を見た、何やらがっかり

第41回日展 を見た、何やらがっかり

2009/11/23勤労感謝の日は、例年日展を見る習慣がある。
昨年第40回の日展を見てどうも感心しなかったので今年は止めようと思っていたら、400円引きの「第41回日展 入場割引券」が新聞広告に入っていた。
実際は、これだけでなく日展のHPに入場割引券(http://www.nitten.or.jp/waribiki.html)があっただけでなく、携帯電話でそのサイトのクーポンを示せば400円引きの800円では入れる。
それで朝10時少し過ぎに国立新美術館に到着したが、実際のところ「ハプスブルク展」を1,500円出して見ようか迷ったところである。
そこは、700円の昼飯代の足しを考えて日展にしたが、後から思えば「ハプスブルク展」の方が良かったかも知れない。
実際中世、近世欧州の歴史を調べていると「ハプスブルク」関係の文献、写真なども見ることはあって大方予想が付くとはいうものの現物は見たことがないのである。
Dscf0407

日展と言えば、「日本画」と普通は思い付くから昨年のように日本画が1階全部かと思ったら1階には洋画と日本画のメインがあった。
2階は、日本画、洋画、彫塑、工芸。書道はいつもの通り継子扱いで3階のフロア。
しかし、日展というのは出品点数の関係から見れば書道で持っている筈だから随分と悲惨なものである。
その悲惨な状態の日展第5科。
いつもの通り、毎日展の公募サイズ程度の作品が3段掛け?
特に今年は、何やら同じような文字が目立って全体が同じ社中展の様。
以前、多少ニジミを聞かせたような作が多いこともあったが最近は見られない。
今回、伝統書の日展、日展のスローガン「日展は、美しいあなたをつくる。」と言う事からどんな印泥を使っているかいくらか見てみた。
その昔の印泥と言えば「美麗」という種類の印泥だったのが、最近は毎日展では大分明るい朱色になったから、日展はどうかというものであった。
まず篆刻で見ると、黒っぽい色の美麗らしき派は10点に1点くらいで、書作品でもかなり少なかった。
実際はその美麗印泥でも多少鮮やかなものと、どす黒い「くすんだもの」までいろいろとある。(最近の美麗印泥は、粗悪品になって鮮やかさが無くなってきている)
実際、鈴印する時印泥の種類など、どういう神経を使っているのかいろいろと疑問に思う。
偉い先生などだと、鈴印をお弟子さんがすることもあるからいろいろなのだろう。
しかし、平入選ではそんなことは無い??又は逆に本人が鈴印しないで師匠がしてしまうと言うこともあるかも知れない。
Dscf0409
実際小生もここ何年か美麗印泥というのは使ったことがない。
今、主に使っているのは、高式熊・精品で、気分が向いたら西冷印社の箭鏃(せんぞく)その他、丹頂などを使っている。
美麗だと一両装通常1,500円程度だか、高式熊、箭鏃、丹頂だと30~40割引きのバーゲンで買って5-6,000円くらいはする。
実際見てみると、高式熊、箭鏃の様な感じが多いが、篆刻家だと実際中国から特別なものを取り寄せると言うこともあって良く分からない事も多い。
それにしても、日展入選なのに鈴印がまともにされていないものも多く、あきれるものもあった。

今回の日展を見ての感想は、第1科の日本画家に始まって全体に展示が窮屈というかそんな感じがした。
第5科の書はギュウ詰めなのは明かというものであるが、第1科~5科まで全体に掛け替えでもして作品をもう少しゆったりと展示が出来ないものかと思う。
そして、都美の頃では、券は二枚になっていてもう一回見られると言うものだったが、新国立になってから1日だけ。
実際、日展の顔と言うべき日本画も、都美でやっている頃より余り見るべきものがないような感じがする。

「日展は、美しいあなたをつくる。」ではなく、「くすんだ貴方を作る」のではないかと思えたりもする、何やら期待はずれの日展だった。

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