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2010年8月22日 (日)

低金利政策からの脱却が唯一の道

低金利政策からの脱却が唯一の道

2010/08/21の読売新聞朝刊を見たら「閣僚、相次ぐ日銀批判・高まる追加緩和圧力」(第8面)と言う見出しが経済覧のあった。
一方第9面は、「『日本型デフレ』米欧懸念・決め手欠く中央銀」である。

ここで新聞にも書かれているとおり、日銀はほとんどゼロ金利政策になっているから緩和措置は限られている。
読売新聞でも「市場関係者が挙げるのは、
〈1〉年0・1%の固定金利で貸出期間3か月の資金を供給する「新型オペ」の拡充
〈2〉政策金利を現在の年0・1%から引き下げて「ゼロ金利」に戻す
〈3〉長期国債の買い入れ額を増やし、長期金利を抑えながら財政を支援する――といった手法だ。
既に長期金利は年1%を下回る水準に下落しており、『金利低下の余地は乏しい』(ストラテジスト)。追加緩和で金利が下がり、円高に歯止めがかかる保証はない。」
と述べている。
その手詰まり感のある経済議論では、景気回復なのか消費税増税の別議論なのか妙な話がある。
それは、国民の貯蓄が悪い、貯蓄、預金を崩させて市場に流せ、そのためには「貯蓄税だ、逆金利だ」と典型的な米国式経済しか頭にないエコノミストの論である。
この議論とは何かと考えていたら、あのバブルの頃の「不動産所有が悪い、無価値にしろ」という議論と根本的には同じだった。
国民の80%が持っている不動産の価値が下がれば、国民の資産が目減りしてデフレになり景気が悪くなるというのは当たり前のことである。
ここで違うのは、米国では資産を債権で持ち、日本では不動産と預金で持つという違いである。
不動産の方は、充分下がって価値がないものになったから、残る国民の資産とは預金、即ち現金である。
ここで現金を吐き出させて、国家がその現金を取りあげる。
これは映画で見る悪代官の様な仕業で、「逆金利」を主張する証券会社にとっては逆に都合がよい。
但し、「逆金利」というのは、世界中存在しないからもし実施したすれば、日本から外国の国債に金が外に出て行くと言う事になる。
そんなことになれば、銀行から預金は引き出され、短期的には有り余った日銀から金を借り出すものの最終的に日本の国債を売却することになる。
なんのことはない、「逆金利」にすることによって日本の国債は暴落して、それこそEUのどこかの国の二の舞になる。
実際、こんな事を散々垂れ流していたのがTV朝日の朝の番組であったことは以前述べた。
NHKが株式投資を推奨したり、不動産投資を推奨したりする番組を放映したら、それは逆の方向へ行くと言うのは、通り相場である。
こういう人達が真剣に言う場合は、その政策は間違いであるというのは間違いないだろう。
その昔、バブル経済の直前、不動産不況の頃。
NHKは特集で、住宅やマンションを買うのと、賃貸で一生暮らすのとではどちらが得がと言うことをやっていた。
結論は、初めからわかっている事で「賃貸が得」である。
それで直ぐ一年後にバブルが来て、その安いときに不動産を買って売り飛ばせば2倍で売れたのは誰もが知るところ。賃貸だったら、賃貸料が高騰してNHKの目算通りとは行かなかった。

それは兎も角も、「『日本型デフレ』米欧懸念・決め手欠く中央銀」というのはお笑いであった。米欧の経済学者というのは所詮大した人達ではないことが分かってしまった一瞬だった。
それは、低金利政策、ゼロ金利政策という従来の経済学の教科書が想定していない事態になったとき、未だに従来型の教科書しか頭に思い浮かばないと言うことである。
しかも、その実験を日本は延々と10年上続けて、まだそのメカニズムさえつかめていない。
米国型、別の言い方をすればIMF型の経済政策というのは、ゼロ金利政策では機能しないことが明らかなのに、その米国経済学者が分からない。
それだから日本の経済学者に解るはずがない。
そして充分解っている筈のゼロ金利政策の弊害。
それに対して何とか触れないで本質の外堀を掘るだか埋めるだかしているのが、例の「飛行機から金をバラ撒く」という米国のエコノミストの理論。
そうでなければ日銀券ではなく「政府紙幣」を大量に発行して、インフレにせよという無謀な理論。
この理論を体現したのが、公明党にそそのかされてバラ撒いた「定額給付金」。そして、民主党の子ども手当て、高校無料化その他のバラ撒きである。
結局、「定額給付金」も「子ども手当」もほとんど貯蓄に廻って、経済効果はあまりなかったという結論は、元々解っていたことであった。
しかし、ここで再確認したと言うものである。

そして、経済政策としてほとんど効果がない、ゼロ金利政策や低金利政策をなぜ止めないのか不思議でならない。
考えてみれば分かる事で、ほぼゼロ金利の低金利であるなら銀行はリスクのある貸し出しをせず国債を買っていれば充分儲かると言うことである。
日本だけが低金利政策を実施していた頃は、円キャリートレードという日本の銀行から金を借りさえすれば儲かったという悪弊。
しかもそれがあのリーマンショックの遠因と言われているからとんでもないものであった。
これがもし高金利に移行すれば、国債を買っていては赤字になるから何とかして貸し出しを勧める。しかも、高金利なら多少のリスク回避も出来ると言うものなのである。
結局、金利、利子という循環材がなければ金は動かないと言うのが真実ではないだろうか。

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