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2010年9月 5日 (日)

「ここがおかしい、外国人参政権」井上馨著を読む 1

「ここがおかしい、外国人参政権」井上馨著を読む 1

ここがおかしい、外国人参政権 (文春新書)
民主党代表選挙も何やら混沌とした嫌な雰囲気を醸し出している現在である。
今の民主党は、自民党の悪いところばかりを集めたようなクーロン政党で、小沢氏はこの「外国人参政権の実現」を目差していたはずである。
その外国人参政権問題も参議院選挙で民主党が敗北したためにトーンダウンしている感がある。しかし、国民の知らぬ内に、こそこそと妙なことをするのが民主党などの左派政権の特徴でもある。
それは議論をさせず、論点を誤魔化し「知らぬ存ぜぬ」で結論を出す。やり方というのは、あの朝鮮学校の授業料の無償化のやり方に違いない。
この国民の権利に係わる事は法律として国会を通さないと難しい。
しかし、日本の国には国会を通さなくても事実上の法律として機能する種々の事柄がある。
例えば、あのバブル崩壊の直接の原因となった「通達」。
それも「局長通達」といういわゆる業務命令の様なものだった。
その他政令や大臣告示。あの閣議決定の「村山談話」も田母神幕僚長を更迭出来たのだから今や法律と同じある。
閣議決定以下の「官房長官談話」でさえ法律と同じ効力を有し、教科書検定を拘束したから、日本の国は本当に法治国家かと思えてくるものである。
さて、この「ここがおかしい、外国人参政権」というのは、民主党が外国人参政権成立させようとする根拠の最高裁判決を解説し、分析して事実上完膚無きまでにその蛇足性を暴いている。
この筆者井上薫氏の「蛇足判決」に関することは、本文にも書かれているとおり
平成20年5月24日、読売新聞の「論点」欄に「弊害が多い司法の越権『蛇足判決』の違憲判断」で、この「蛇足判決」が全国区になったと書かれている。
筆者は読売新聞の記事が「私の著作の中でしばしば蛇足判決理論に触れていましたが、それとは全く桁違いの大きな普及効果があったといわざるおえません。」ど自画自賛している。
確かに、「蛇足判決理論」はよく知られるようになったものの「蛙の顔に何とやら」と言うように「外国人参政権の実現」の推進には何ら影響していない。
従い、昨年民主党政権が発足して当時の小沢幹事長は、最重要法案の一つとして掲げていたはずなのである。
この蛇足判決の特徴は、判決は三段落で成り立つ。
主文という結論を導き出す第一段落。その理由としての第二段落。そして結論の第三段落という。
そして、第一段落と結論の第三段落は一致するものの、第二段落が結論と矛盾すると言うのが蛇足判決という。
こういうふうに、解説して問題点も指摘する。
それは、外国人参政権推進派の主張である「憲法93条二項にある『住民』という言葉」の解釈であるという。
推進派は、「外国人もこの住民といわれる状態になりさえすれば、地方参政権者になる」という主張である。
昔大学で教員免許を取得するためには「日本国憲法論」の講義を取らなくてはならなかった事があった。実際は、在学中に履修の必要なくなったというもののほぼクラスの全員が履修した。
そこでの参政権その他憲法上の権利は、全て国民の権利、義務であって、国民でない外国人に適用されるなどと言うのは常識の外であったはずなのである。
だから、例え「住民」と書かれていても日本国籍を持っている住民を表すのは当たり前なのである。
その当たり前の論理をひっくり返したのが、平成7年2月28日、最高裁第三小法廷。
ここでおかしいと思うのは、大法廷ではなく、小法廷なのである。
大法廷というのは、こういう「外国人参政権の実現」などの憲法解釈に関わるときに必ず開かれるもので、小法廷では憲法判断はしないものである。

民主党は、参議院選挙前後になって取りあえず「外国人参政権の早期実現」は諦めた様な雰囲気があった。
それは、民主党が平成7年最高裁判決を根拠として「外国人参政権の実現」をめざし、憲法に書かれている「住民」に外国人を含めても良いとするもう一つの根拠も示していた。
すこし話は逸れるが‥‥‥
週刊現代2010/04/17日号「大橋巨泉・今週の遺言」の場合」、「週刊現代コラム「大橋巨泉・今週の遺言」の妄言」と題したエントリーで、「永住外国人の参政権反対よりも、日本を住みたくなるような国にしようよ」という大橋巨泉氏の偽善ぶりを暴露しておいた。
その後種々の関連本を読むうちに、大橋巨泉氏がカナダやオーストラリアを捨てて、なぜニュージーランドに移り住んだのかがうっすらと理解出来た。
しかも「参政権問題」に関しても嘘、虚言を吐いて全く別の観点から述べてると気がついたものであった。
月刊「正論」10月号に「姜尚中研究II」「夢見るカン様と自己欺瞞の精神」鄭大均、という記事がある。
ここで姜尚中氏は、「不遇の人々の共同体」とか「ゴーリキーの『どん底』のような光景が日常的に繰り返されていた。」と著書「在日」に書かれていて、いかにも自分は日本人に虐げられ、悲惨な状況から今日があるような書き方をしている。
それに対して、鄭大均氏は「在日二世といっても多様な人間がおり、カン様のように順調に私立大学に入学するに十分な経済力をもつ在日家族もいれば、カン様より成績優秀でも大学にいけない在日もいるし、もちろんそういう日本人だっている。」と書いている。
小生Syuunは、この「カン様」と同世代の人間だからこういう部分は良く分かる。
それは何かと言えば、当時の早稲田大学などはかなり金がないと進学出来ない大学だった事である。しかも金の掛かる東京暮らしだ。
そして、一般の日本人というのは私立大学に行けないから年間授業料12,000円の国立大学へ行った。それもほとんど駅弁大学である。
そして、そこには奨学金をもらい塾の教師、家庭教師などのバイトで仕送りなしで学生生活を終えた人達もいた。
学校生協(学食)で昼飯が100円で食えた時代の話である。40万円そこそこで日産サニーが買えた時代。100,000円は如何に高額な金額だったか。
早稲田の授業料はいくらぐらいだったのか正確なところは知らない。東京理科大が授業料15-6万円だったと言うから30-40万円くらいはしていたはずである。
「カン様」というのは、貧乏暮らしという感覚とは相当ずれていたと言うのが分かろうと言うものなのである。
逆に言えば、悲惨さも惨めさを強調する「カン様」の様なのだか、実態は当時の日本の国で中流の上という経済力の筈だったとは唖然とさせる。
ドイツ留学の話や私立大学の非常勤講師の話などが出で来る事から見ても、生活には苦労しなかった裕福さのふしがある。
いずれにせよ、こういう自身の経歴や行動に関して「嘘や虚言」が混じる大橋巨泉氏や「カン様」の様な人物というのは、どうも胡散臭いと思われてならない。
過去の経験からいえば、こういう人達に後について行くと彼ら自身を守るために、捨て駒にされてロクナ事がない事は間違いない。
考えてみれば小沢氏の秘書も捨て駒にされたことを思い起こすものだ。
そして、そう言う人達の集まりが民主党であるとすれば、民主党を守るために国民を捨て駒にする、見殺しにすると言うこともあると言うことである。
         
つづく

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