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2010年9月 3日 (金)

「ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟」を読む

「ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟」を読む

「ブラインド・サイド」これはアカデミー主演女優賞の映画「しあわせの隠れ場所」の原作である。
この「ブラインド・サイド」の題名は、アメフトの言葉の一種である。実際、その言葉の意味を解説するような章が延々と設けられていて、アメフトの歴史書かと思わせるのでヘキヘキする。
この主人公のアメフトでの立ち位置は、QB(クォーターバック)という攻撃の起点となる選手を守る位置のある。
又、ボールを持って走るRB(ラインバック)などを相手側のタックルから守るような陰の仕事をする選手なので一般には目立たない。
従って、モデルである「マイケル・オアー」という選手を本の監修者である河口氏が知らなかったという位であり、NFLという最高レベルでは平均的な選手であると言い切っている。
しかも、こういう境遇でアメフト選手になる人物は多く「NFLのドラフト一巡選手だからこそ本のソースになる」と書かれている。
アメフトなどは、日本では余り知られていないし体格的に日本人には無理だと思わせる。こんな事を小説の感想の冒頭に書かなくてはならないほど、この小説は主人公のマイケル・オアーの事ではなく、アメフトの説明、歴史、ディフェンシブラインマン、ブラインド・サイドの重要性の解説をする。
「第1章背景」は映画にも出てくるものの直接物語とは関係がない。続く「第2章フットボール選手の市場」も半分はまたアメフトの歴史になる。
それで第3章、4章と物語が始まったかと思うと第5章でまた歴史になる。その他9章、10章でも歴史になって、416ページの約四分の一以上がアメフトの歴史なのである。
しかし、この本を読めば映画のストーリーでカットされた部分の意味や辻褄の合わない部分が理解出来る。
映画では突然スカウトマンが出来たり、主人公マイケル・オアーが突然アメフトの名選手になったりする。
映画の冒頭では、「NCAAの執行部部長補佐のジョイス・トンプソン」という人物の事務所に出向くわけなのだか、これもおかしな物で原作本ではこの人物がテューイ邸(100万ドル・一億円)に調査に来る。
このテューイという人物が自家用ジェットを持つくらいの実業家である。
但し、総資産は一億ドル(約100億円、今円高で83億円)に満たないから米国基準の富豪には入らないものの、総資産は50億円を軽く超えると言うから充分富豪のうちである。
種々の辻褄が合わないところ、主人公のマイケル・オアーはブライアクレスト・クリスチャン・スクールに入学のは高校二年から。
成績GPAは、0.6。
入学時にFという落第点が8つあって、このために3年でAとBばかりを取って成績優秀者に時々名前を連ねても最終GPA2.05。
NCAAの最低基準は、GPA2.65で履修科目も残っていないからNCAAの奨学金を得るのは不可能。
映画では、その抜け道を不都合だからと高校だけの事にしてしまったが、実際の抜け道は本に書かれている。
だから映画で描かれている描写というのは、かなり綺麗ごとである。
本では、大学1年まで書いてあるとあったが単なる箇条書きにすぎず、がっかりした。
原作本では、何回も書くようだがアメフトの歴史的な描写はいくらでも書かれるものの、主人公マイケル・オアーのアメフトでの活躍シーンが少ない。
映画の方が実写と実際のマイケル・オアーとテューイ一族の映像があり、本より詳しかったというのは妙なものである。
そして、実写でも良く分かったのはコリンズ・テューイというブライアクレストの同学年のテューイ家の人物。
映画では美人女優が演じていたが、実際の「コリンズ・テューイ」は、小説に「あらゆるミスコンで優勝し」とあった。
実際の映像でも演じた女優より柔らかで、上流階級に相応しい際だった美女だったし、家庭教師役の人物がよく似ていたのには驚いたものであった。

ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟

ブラインド・サイド

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