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2010年10月29日 (金)

金融機関が売り込む「国内債券ファンド」のボッタクリ

金融機関が売り込む「国内債券ファンド」のボッタクリ

昨日電話があって今日突然やってきた銀行マン。
何で月末になんか一面識もない人間(銀行マン)が来るのとは、どうせ今月のノルマの達成が目的だろうとは想像がついた。
昔なら定期預金をくれとか廻ったところで、そんな勧誘で「婿」に入った高校時代の友人がいた。しかし、その婿に入った昔の同級生の金融マンはどちらかと言うと「男ぶりのいい男」に入る。最近逢ってみれば、大分太った白豚一歩手前ではあったが。
そこで突然来たのは、色黒の小男。
何のことだろうと思っていたらやわら取り出したのが「国内債券ファンド」。
どこのものかと言うと、「ニッセイ日本インカムポンド(Jボンド)」。利回りは、今月は10,252円で15円。約年利1.755%。実質1.40%
しかし、こういう債権というのは余り信用出来ないと経験則が教えている。
ここで誰が一番儲けるのかというと、ファンドの大元(ファンドの純資産総額に年0.8925%(税抜年0.85%)の率をかけた額を上限とします。)と売る証券、銀行であると決まっている。
投資リスクはお客様に、利益はノーリスクで先払い、売る方にとは良くできた博打のようなものである。
この「J-ポンド」では「投資先‥‥日本の多種多様な債券(国債、社債、金融債、ABS等)に投資する毎月分配型ファンドです。」とある。
しかし、国債を多くすれば利益は得られないし、そこそこ危険な社債も組み込まないと利益など出るはずもないと言うのが常識であるはずだ。
そして利回りが悪いAAAランク社債と、ランクの下の社債と組み合わせてAとするというのが例の「サブプライムローン」の組み込み債権だった。そう言う複雑な手法というのが近年の金融手法である。
その事は当然書かれている。
「社債、金融債、ABS(Asset Backed Securities(資産担保証券))等、国債以外の債券を積極的に組入れることで、利回りの向上を目指します。」
「原則として投資適格債(BBB格以上)に投資し、ポートフォリオの平均格付をA格以上に保ちます。また、組入債券については、クレジットリサーチを行うことで、信用リスクの低減を図ります。」‥‥注目すべきは「原則として‥」
別の言い方をすれば、儲けが出なければ日銀が買い上げている以上の危ない社債も組み込むということである。
そしても先に述べたようにAAAとBBBを組み合わせてAにする何まだしも、いろいろなインチキがあることは分かりきったことである。
そして、その他のリスクというのは、「金利変動リスク」と言うものがある。
「金利は、景気や経済の状況等の影響を受け変動し、それにともない債券価格も変動します。一般に金利が上昇した場合には、債券の価格が下落します。」
実際運用実績を見てみると、1年ほど前の今より少し金利水準が高かったときは
利回りは、仮定として10,000円で10円。約年利1.2%。
リーマンショックなどの種々の事情を見てみれば、証券会社や生保のファンドマネージャーを「プロ」として信用出来るかという部分も多分にある。
こういう証券会社がプロだというのは幻想だと思っているものの「プロが発行体の信用度を判断し」とか「プロ」を連発することがある。
さて、問題点の結論を急ごう。
この(Jボンド)の手数料というのは、「取得申込受付日の基準価額に2.1%(税抜2%)を上限」とあるが元々現状1.8%しか取れないから手数料は1.05%程度以下と言われている。そこで例え0.9%としても(Jボンド基準価格・2010/10/28)10,252円とすると、92.268円。
1年の手取りは144円だからそこから92円差し引くと52円にしかならない。
しかも、申込手数料は先取りというものである。
単純に10,252円で計算した場合、全分配金約21.6円の内ファンド取り分7.6円(年約91円)で正規の分配金15円。税引きで12円。
証券会社、銀行の販売手数料同じく7.6円(年約91円)
結局金を払った人の手取りが4.4円にしかならない。年にして52.8円。
100万円で5,820円である。一方、手数料は9,223円。
これでは仲介した銀行や証券会社を前払い、ノーリスクで儲けさせるようなものではないか。
しかも、1年前は分配金10円/月額(基準価格)。
そうだとすると、税引き後8円だから手数料の方が上回る。
そして、金利が上がれば元本割れも間違いなくやってくる。
過去にどれほど運用実績が良くてもこれから1年後、2年後のことは誰だった分からない。
こんなものに手を出したらその時は泣くに泣けないというものだろう。
世の中いろいろと落とし穴があるものよ。

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