ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1を見ての感想1
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1を見ての感想1
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1、今日が初日だったのと偶然今日が会員カード感謝デーと重なったので早速見てみた。
2時間26分という話なのだが、時計を見ながら大凡の計算では実2時間10分程度であった。
最後のエンドロールが長くて、そのエンドロールが終わってから何か別の映像が出て来たと言う初期のハリー・ポッターものとは違い、前回と同じ最近の監督はそんな粋なことはしていない。
だからエンドロールが始まったらそのまま出て来ても何の影響もない。
しかし、実際の劇場映像と予め言われていた映像が10分以上違うと言うのは、試写会の段階からカットされた部分があるのかも知れない。
事実昭和45年公開のカンヌグランプリ受賞の「MASH」は、試写会映像から10~15分カットされた。(淀川長治氏の長いという指摘?‥なぜか嫌悪していた。)
このハリー・ポッターと死の秘宝Halley potter and the deathly hallows は、元々原書(英国版)で読んでいるので、日本語版の翻訳のいい加減さには、ほとほとあきれる。
その日本語版の誤訳が映像で証明されてしまうと言うのも何とも不思議なものである。
今回のパートIの物語は、初めから第25章 Shell Cottage(シェル コッテージ)まで。
日本語版では「貝殻の家」と訳されているが、映像では海辺に建つ薄汚れた様な建物が見えるだけ。
「シネマビュー」では「今回も細部まで作り込まれた映像と軽快なテンポ、あっと驚く魔法の描写で楽しめる。」と好意的に書かれている。
ところが、小説を読んでないとさっぱり分からないというのが真実だろう。
だから、小説で読んだ部分を映像で確認するという具合になる。
そう言う具合に、詳細の説明を映像でしないばかりでなく、逆に小説でわざわざ書かれている説明部分を省き、しかも微妙な部分がはっきりと描かれていない。今後の展開としては重要な部分であるはずなのに妙な事である。
そして、7人のハリー・ポッターで本来壮絶な「死喰い人」との戦いも、簡単に終わってしまうので拍子抜けというかダイジェスト版の様な感じがある。
当然、7人のハリー・ポッターでdeatheaterと戦いの部分、これは大幅に違っている。
何と言っても本物のハリー・ポッターであると見分けられる部分が全然違っている。
そう言う原作と違う部分というのは、第一章「The Dark Lord Ascending」日本語版「闇の帝王動く」のルシウスの大豪邸(handsome manor house)から始まるはずが、バーノンおじさんの引っ越しシーンのダイジェスト(第3章ダーズリーの出発)から。
ここで幾分感動的なシーンがあるはずなのに、全てなし。
そんな風に余りに違いすぎて非常に分かりにくい。
違う部分、そのルシウスの大豪邸(城に近い)に到着の時、強力・有力な「死喰い人」イェックスレイとセルブス・スネープが出会うこれがない。
この説明がないと、魔法省に潜入したときのイェックスレイの怖さが分からない。
ついでに言うと、逆さ吊りされているチャリティ・バーベッジ教授を殺すのはスネープであって、映画の様に闇の帝王ではない。
その他、前半ほとんど抜けているシーンばかりなのだが、「第7章The Will of Albus Dumbledore」(アルバス・ダンブルドアの遺言)は、詰問が抜けているから妙な部分になった。
そして、前半の重要ポイントの「ハリーとジニーのラブシーン」が別な形に展開されてほとんどないというのは解せない。
そればかりかハリーの誕生日パーティがないから「Trace」が切れたのかどうかが台詞でしか確認出来ないというのは感心しない。
少なくとも確実に2時間30分くらいにしてもう少し説明画像を入れないと単なる小説のダイジェストと言うことになって、少しも面白くない。
前作、前々作も小説を読んでいないと分かり難いつまみ食いだったが、今度も同じようになった。
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