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2010年11月18日 (木)

その2「日中韓 歴史大論争」櫻井よしこ・田久保忠衛 他著を読む

その2「日中韓 歴史大論争」櫻井よしこ・田久保忠衛 他著を読む

近年の政府民主党は、言論統制を強化してあらゆるところでの政府批判を封殺しようとしている。今問題になっている「自衛隊施設での民間人による政権批判発言を封じる事務次官通達」などは憲法違反の最たるものだとは誰でも思うが、今の民主党政府はそうとは思わないらしい。
別の言い方をすれば、現在の政府と違う考え方を持った人達の言論は封殺して、政府の都合のよい言論のみを良しとする。
そうであれば、民主党に対する批判などはあり得ず違反すれば「銃殺刑だ(閣僚のオフレコ発言)」とは、今の政府はどこかの国とそっくりである。
この「日中韓 歴史大論争」では、チベット問題に入るのだが、劉(清華大教授)は「チベットの人権弾圧は一切ないと否定する。」(2008年9月版)
それに対して櫻井氏が詳細の反証・反論をし、そのために議論が続かない。そして、劉氏はチベットの領有の正当性の屁理屈をこねる。
このかみ合わない議論に田久保氏は、
「歴史的な正当性は、もう終わりにしませんか。」という。
その後に続いて
(田久保)「なぜ我々が幾度となく人権弾圧の有無について問いかけているかといえば、中国には言論、報道の自由がないからです。」
‥‥とすると、
金(中国人民大学国際関係学院副院長)
「‥‥つまり、報道の自由がないという事実認識は荒唐無稽でさえあります。そして中国メディアにおける報道の自由の度合いは、日本をはじめとする諸外国メディアと比較しても。大きな差はもはやありません。」
こんな風に、開いた口が塞がらないような話しなのである。
ここまで来ると、こういう言い回しが仙谷官房長官の言い回し、北澤防衛大臣の言い回しとそっくりであることに気づく。
端的にいえば、現実とは遊離してその場限りで乗り切ればよい、問答無用というものなのである。そしてこの項目の最後の方に妙な一文がある。

「‥‥現在の胡錦濤・温家宝体制は、中日関係がブレイクスルーを迎えるのに絶好のチャンスなのです。」
(Breakthrough(ブレイクスルー、ブレークスルー)とは、進歩、前進、また一般にそれまで障壁となっていた事象の突破を意味する英単語。・wikiによる)
2008年の時点で述べていることだが、現在全然そうなっていない。
逆にいえば、強圧的な中国の体制が強制的に日本に対して圧力をかける事態がブレイクスルーだと言うことになる。
そして、中国は変わるどころか余計に悪く、非協調性、覇権主義になっている。
これはやはり中国というのは2005年の時点、2008年の時点、そして現在でも変わっていない事を示す。
次に「竹島問題」(2005年8月)というのがあるのだが、読んでも、解説しても気分が悪くなるだけの平行線。
そこで櫻井氏の思い違いに相違ないという部分がある。(自虐的関係史観)
5年前の討論ということで、朝鮮半島についての詳しい歴史的論評は出ていなかったかも知れない。
櫻井氏
「歴史認識を克服するのは本当に難しい。ただ、私はどうしても韓国人の中に、文化、文明というものは我々が日本に教えてやったのだという抜きがたい優越感があるのだと感じてしまいます。‥‥中略‥‥韓国の教科書を見ると、日本に対してはそれこそ『何々してあげた』のオンパレードです。
私は、『世の中意外に科学的』という本で、日本人のルーツのひとつは紛れもなく韓国であり、そう言う意味では韓国が本家、日本が分家のようなものであると書きました。‥‥以下略‥‥」
「日韓がタブーにする半島の歴史」室谷 克実 (著) などを見ると、「日本人のルーツのひとつは紛れもなく韓国」でないことが分かる。
いわゆる歴史的な文化というのは、韓国などの朝鮮半島を伝わって日本に伝来したものでないことは、遣隋使、遣唐使の歴史を見ても明らかなのだが陸続きという錯覚に囚われてしまう。
よくよく考えてみれば、中国南岸から北へ大きく迂回し朝鮮半島を横断して今度は玄界灘を超えなければならない。これは時間も労力も膨大であって現実的ではない事が分かる。
そして、古代においては朝鮮半島の南岸は日本が支配して日本か執政権を握っていたことは、日本式の古墳が多くあることからも証明される。
そして決定的であると思われるのは、李朝になかった物が日本にはいくらでもあったと言う人につきる。
「日韓がタブーにする半島の歴史」の著書の第六章には
「『倭王の出自は半島』と思っている方へ」で「倭人は殆どあらゆることを半島の民から学んで‥‥」というのは、「自虐的関係史観」だと証明している。

そして「日中韓 歴史大論争」の2010年の書き下ろしに戻ると
こういうポイントが書かれている。
それは、中国、韓国の「強烈な被害者意識です。」と書かれていることである。
それは、近世中国がアヘン戦争から始まって、日清戦争、義和団事件、日中戦争と自助努力によって自国を守った歴史がない。
中国は二次大戦後、朝鮮戦争や周辺国との戦争には絶えず参戦してその勢力を拡大したといっても、経済力も技術も自助努力で自分の国で発明したものは無い。
一方、日本は自助努力によって開国から明治にかけておわされた不平等条約を解消し、敗戦後も自助努力によって主権回復し復興した。
そして、韓国も「小中華」という枠内から抜け出せない。
よくよく見れば、韓国というのも独立戦争を勝ち残ったわけではなく、独立国になったのが二次大戦後という自助努力のない国である事から見て、中国とよく似ていると言うものであろう。

日中韓 歴史大論争 (文春新書)
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