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2010年11月16日 (火)

「日中韓 歴史大論争」櫻井よしこ・田久保忠衛 他著を読む1

「日中韓 歴史大論争」櫻井よしこ・田久保忠衛 他著を読む1

この本は2005年8月号の文藝春秋に掲載されたものから、この2010年9月の座談会までの集約本である。
本を一読すると、本当に読むのも嫌になるほど歴史というものが、純粋な事実とはかけ離れた「政治」であることが浮かび上がる。
対談しているのは、中国の研究者とはいうものの「教授」だったり「所長」、「副学院長」というそれなりの要職の人物であり、韓国、北朝鮮側も何から曰わくのありそうな人達ばかりである。
いずれにせよ、中国に言論の自由があるわけでは無し、当然歴史観に関しても同じである。同様に、韓国などでも事対日本という事に関しては言論自由があると言う事にはならない。しかも、どちらの国も歴史教科書は国定教科書であって、1種類しかない。
そこで繰り広げられる珍問答というのは、2005年というものの現在の尖閣問題や中国のノーベル平和賞問題が話題になるとき、読んでみると正に冗談を言ってるのではないかと思わせるものである。
その一例では「靖国参拝の何が悪いと言うのだ」で引用してみると‥‥
歩(中国社会科学院近代史研究所長)
「日本がすぐれた民主主義の国家であって、中国は専制かつ独裁であるという認識は非常に高圧的であり、二十一世紀においては時代遅れの考え方です。‥‥以下略。(2005年8)」この論争から5年。
中国が民主化されたと言う話は聞かないではないか。
南京大虐殺や日中戦争での犠牲者数が当初より7倍になったり、何の説明もなく増えて行くのはおかしいと言う話。(櫻井氏)
これに対してこんな風に言う

「たとえば南京大虐殺の三十万人という数字について、当然、根拠はありますが、これはたんに一人ひとりの犠牲者を足していった結果ではありません。犠牲者の気持ちを考慮する必要もあります。」
この文章の前後で櫻井氏はかなり突っ込んだ論陣を張っているのだが、あの仙谷官房長官が今度の尖閣問題で気を鼻で括った様な言い回しをしている様にここでも議論がかみ合わない。
そして、それは歴史的事実ではなく中国の政治として都合のよい事実をでっち上げて、拡大して喧伝するという事が見て取れる。
これは現在起こっている尖閣問題も勝手に中国が領有権を主張したり、自国で法律を作ったりして、そう言う勝手な論理で事を起こすそう言う論理がまざまざと展開される。
そして次の小見出し「台湾、チベットには口出しするな」になると、中国の身勝手な言動というのが如実に表れてくる。
櫻井「‥‥朝鮮戦争では北朝鮮の侵略を援助しましたね。」
劉(精華大学教授)
「朝鮮戦争もベトナム戦争もアメリカによる侵略です。‥‥」
朝鮮戦争は、北朝鮮の侵略、ベトナム戦争は北ベトナムによる南ベトナム侵略と今では明らかになっているのにぬけぬけと言う。
続けて言う。
「中国には対外的に領土を拡張しようとか、侵略しようといった意図はさらさらありません。‥‥中略‥‥領有権をめぐる争いも、紛争であって決して戦争ではありません。‥‥中略‥‥チベットは昔から中国の一部であり、その解放は平和的に行われました。‥‥中略‥‥これは完全に中国の内政問題です。百二十万人の死亡説も捏造です。」
田久保
「それを言うなら、靖国、教科書問題こそ完全な日本の内政問題です。‥‥」

「靖国や教科書問題は日本の国内問題ではなく、法律的に言うところの『国際関心事』にあたります。ですから、これは外交問題であり、中国が発言することし何ら内政干渉に当たりません。」
田久保
「他国の問題は国際関心事であり、自国の問題は内政であると突っぱねるのなら、いくら議論しても実りがないではありませんか。‥‥‥」

こんな事馬鹿げた議論が延々と連なり、今回の尖閣問題を見ても中国との歴史問題や対応というのは2005年の時点と何一つ変わっていない。
今の民主党政権というのは、この5年間中国の何を見てきたのかあきれるものである。
だから、菅首相や仙谷官房長官そして谷垣自民党総裁の様な甘っちょろい善人ぶったお人好しには、子どもの手をひねる様だと言う事が分かる。
こういう菅、仙谷、谷垣氏の様に自国の国民を性悪説の信用のおけない人達と見て、「二二六事件」を連想し、一方中国を性善説と見て良い人達と勘違いするのが如何に馬鹿馬鹿しいのか。
そしてそう言う人達が日本の国を率いているのに腹立たしいものがある。つづく


日中韓 歴史大論争 (文春新書)

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