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2010年12月12日 (日)

NHK版「坂の上の雲」第2部はやはり司馬遼太郎・原作ではなかった!!

NHK版「坂の上の雲」第2部はやはり司馬遼太郎・原作ではなかった!!

NHK版「坂の上の雲」第2部第7回「子規、逝く」
前回の第6回「日英同盟」は、原作では第3巻。
NHK版では原作通りというわけではなく、つまみ食いをして都合のよいように解釈する。
前回の北清事変のところで「日露両軍がもっとも人数が多く、主力をなした。」というのは、なんと原作にそのまま書いてあった。
原作「坂の上の雲」は新聞小説なので、原作の初期の方では誤認などが多い部分もある。
ロシア貴族に対する認識も小説後半には微妙な違いを書いているものの、書いて発表してしまった部分では大きな訂正はない。
但し、ロシア軍に対する誤った認識というのは正確に描写をし始めても、誤認は続いて終わっている。
このNHK版では、第7回を原作第2巻後半と、3巻を元に物語を展開しているから、見ている方としては、これは司馬遼太郎原作のものではないとはっきり分かる。
この「子規、逝く」では、原作にある子規の部分をつなぎ合わせて番組の過半が子規の物語。
この部分というのは、原作ではたった16ページのあっさりとしたもの
ところが、原作にない子規の墓参りや子規の妹の律の「共立職業学校」の正門で真之の待ち伏せ。
何やらNHKでは最善を尽くそうとした日本と日本軍人が大嫌いなようである。
原作第3巻は、「権兵衛のこと」と一つの章を上げて、日本海軍の大改革を成し遂げた山本権兵衛。この人物を第8回日露開戦でどの様に取りあげるのか注目するところである。
又、原作にない児玉源太郎が乃木希典を訪ねると言うのも非常に奇異な感じがある。
そして、高橋英樹が演じる大男の児玉源太郎。
原作には「開戦へ」(第5章)で「歳のころは五十くらいの小柄な男である。‥‥中略‥‥せいぜい小学校の分校主任といったような男だった。」と風采が上がらない児玉源太郎の容貌を書いている。
だから、渋沢栄一に会いに行ったとき事務所の受付がその貧相な人物を怪しんで、渋沢栄一に取り次がなかった様な事が書かれているのである。
NHK版では、当然原作にはない司馬遼太郎が大嫌いだったと言われる乃木希典の私邸(農家)に児玉源太郎が尋ねて来るシーンがある。
ここまで来るともうNHK版の「坂の上の雲」は見たくない気がするのである。
それにしても、原作の司馬版「坂の上の雲」に比べてNHK版は全くと言ってよいほど高揚感がないのはどういう事だろうか。

第6回では、日露戦争の行方では全く影響もなかった広瀬少佐のロシアでの原作にない又、史実とは違うのではないかという活躍を中心にする。
第7回は同じく「坂の上の雲」の小説の中では筋の「傍系」に属し、坂の上の雲に昇って行く内に振り落とされて行く人々の代表としての子規。
余裕のある小説の中での筋としては有効だが、一旦短い映画になったら簡単に済ませる、又はカットされると思われる部分の拡大。
その結果として、原作ではわざわざ書かれていもことを省略して明らかに物語の筋をぼやかせるという手法なのではあるまいか。
あらすじに桂内閣の内務大臣として、財政面からロシア戦の準備を進めることになった児玉源太郎(高橋英樹)は、休職して那須で暮らす陸軍中将・乃木希典(柄本明)を訪れる。乃木は児玉から国の窮状を聞き、陸軍への復帰を決意する。
過労が重なり、胃腸を病んで入院した真之を季子が見舞った。同じように見舞いに訪れた律は、その様子を見てひそかに病室を後にする
。」

と言う部分がある。前半は先に述べた部分だが、「季子」の部分。
原作では、第三巻「風雲」で
「真之はこれよれ三カ月前、東京府平民、宮内省御用掛稲生真履の三女季子と結婚し、芝高輪の車町にすんでいる。」と書かれているぐらいなものである。
原作を大幅にカットして、原作とは別な部分を多く取り入れたり、話の筋とは関係のない部分を拡大したり全くやりたい放題のNHK版。
最近頓に思うのは、秋山真之分する本木雅弘が背が高すぎ、そして妙にわざとらしくて違和感がある。
史実通り、もう少しズングリムックリしたかっこ悪い秋山真之だったら現実味が出たかもしれない。

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