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2010年12月 9日 (木)

加藤陽子教授のさっぱり分からない「1930年代に似た空気」

加藤陽子教授のさっぱり分からない「1930年代に似た空気」

毎日新聞 2010年12月5日東京朝刊に「時代の風:日中の情勢に思う=東京大教授・加藤陽子」という妙な記事がある。なぜ妙なのかというと副題が「1930年代に似た空気」だからである。
この加藤先生の著作は「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」と言う著作で有名だが、以前のエントリーで疑問符が付くところの一部を述べておいた。
そこでNHK版「坂の上の雲」第2部では北清事変の連合軍について「日露両国が最も人数が多く主力をなした。」のナレーションがあり、史実と違うと指摘しておいた。
そして、そのナレーションの根拠は何かと調べてみたらこの加藤本であるかのようにみえる。
NHK版「坂の上の雲」第2部のうち北清事変の条項を加藤本で見てみるとこんな風に書いてある。
「ロシアは中国の首都である北京にもたくさん兵を出していました。ロシアは、列国の連合軍(日本も参加していました)が義和団を鎮圧するまで、自分の権益を守るためだよ、ということを理由に軍隊を出すのです。」(それでも、日本人は『戦争』を選んだ)
史実と違うNHK版「坂の上の雲」の情景がそのままではないか。
そして今度は「満州事変から日中戦争へ」(岩波新書)という自書を持ち出している。
ここでこの本の書評として「『満州事変から日中戦争へ』(岩波新書)で描いた1930年代の雰囲気が今と似ていて怖い、というものだ。」という他人の感想を借りて「日本の雰囲気が怖い」という。
正確には「中国の雰囲気が怖い」という様なのだが、そう考えるとどうも整合性がかみ合わない。
そして加藤流にどこが怖いのかというと
「世界不況と国際秩序の変動期にあって、社会の構造や制度がそれに追いつけない時、国民は心情のレベルで国内外の情勢に対応するようになる、とのパターンが似ているのかもしれない。」と述べているものの具体性はないからこれでも分からない。
これはどこの国に対して言っているかも不明だが、「国民」という言葉が出てくるから「日本」に対して言っていると取ってよい。
更に読み進めて行くと
「30年代と今の空気が似ていると気づいた読者であれば、そのきな臭さの一半が、今の中国の外交姿勢に起因していることにも気づくだろう。現在の中国は、外交に黒白をつける思想を持ち込んでいるといわざるをえない。日本の戦争によって最も惨禍を被った国だからこそ、日本の過誤の過程を最もよく見てきたはずではなかったのか。」
‥‥と言うところで加藤氏の「1930年代の雰囲気が今と似ていて怖い」の説明が終わってしまう。
その前に満州事変からの事柄をかいつまんで説明しているのだが、やはりそれと「似ていて怖い」と言うところが分からない。
加藤先生に指摘されるまでなく、一貫して言えることは、日本と対比して中国というのは約束を守らない国であることである。それと人治国家と常々言われている様に法治国家でないと言うことである。
しかも今と1930年代と大きく違うのは、中国は日本に留学して知識を得た知識人が多くの指導層を占めたことである。
‥‥と言うことは、中国に対して「雰囲気が今と似ていて怖い」と言っているのではない様なのである。
他方、現在の民主党政権は、中国を日本の宗主国と言うように一部で述べているだけでなく、誤った歴史観を持って対応したのが外交上の失敗に繋がったと国民は見ている。
笑止なのは、中国からたくさんの文化を貰ったと何百年前の話を持ち出すものの、日本から金も文化も知識も中国に渡った明治維新以来のことは一切無視しているということである。
そして、この加藤氏の歴史観で大きな間違いというのは、中国というのは歴史的に2000年以上単一国家として繋がっているわけではないと言うことである。
だから北京オリンピックで中国が何千年もの歴史を吹聴したが、そんなことは全くの嘘だとうことである。
現に、清朝というのは満州族が興した国であり、元朝はモンゴルだから中国という観点ではおかしい。
そして、それは中国の「王朝が」単に中国大陸の一部を一時的に支配したと言うことにすぎない。
結局推察するに加藤氏が言ってる「1930年代に似た空気」というのは日本の現状のことだろう。
そして、「怖い」というのは加藤氏の信条とは違う観念の人達が国民の7割を占め、自分たちが少数派であると自覚したことではないか。
そして、それは「岩波派」に代表する左派人士が、日本が右傾化している叫んで中国に媚びを売っているシーンと重なるのは単なる。
悪戯なのかと思わせるものがある。

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

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