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2011年1月25日 (火)

毎日新聞「風知草」山田孝男専門編集委員の詭弁を笑う

毎日新聞「風知草」山田孝男専門編集委員の詭弁を笑う

毎週月曜日掲載という「風知草」、2011/01/24の題は「『問責』が壊すもの」である。この文章の言わんとしていることは、参議院の「問責決議案」を批判しているものの民主党が野党だったときの「問責決議案」にはではなく、予想される与謝野馨・経済財政担当相に対する「問責決議案」である。
「問責乱発の現状は議会政治の履き違えだ。国会というしくみの根本に立ち返り、健全な常識を取り戻さなければならない。」
‥‥と冒頭に述べている。
そうであるなら、今の菅内閣が「健全な常識」を持っているのかと問わなくてはならない。なぜなら、「国会というしくみの根本」以前の問題、即ち国民主権や民主主義、言論の自由、国土防衛など諸々の問題が露呈した菅政権。
本来なら解散総選挙をしても良さそうな低支持率の政権というのは、民主主義の根幹である国民からの信頼を欠如している。
そして、そう言う国民感情を考慮して「問責決議案」という事柄が出で来るのであって、単に政局のために問責決議案を連発するわけではないと言うことである。
それは当然野党時代の民主党でさえそうであって、不当な問責決議案を連発すれば国民支持を失って、次回選挙には負ける。
だから問責決議案というのは、「国会というしくみの根本」の一つと言えるかも知れない。それで、リベラルで名誉欲旺盛の北岡伸一東大教授にお伺いを立ているのだが、お伺いを立てるほどのことはない。
なぜなら日本の参議院の仕組みを変えるのなら、憲法を変えなければならないのだから山田編集委員の言いぐさはご都合主義である。
それで、元々の与謝野馨・経済財政担当相に対する「問責決議案」に収斂(しゅうれん)して行くのだが、そこでまた妙な事を書く。
「与謝野は民主党を批判してきた。その議席は自民党の比例代表で得たものだ。変節、背信という批判には理由があるけれども、国政のあらゆる課題に優先し、国会を挙げて糾弾すべき背徳とまでは思わない。」
与謝野馨氏と言うのは、選挙で海江田万里経済産業大臣に選挙で負け、自民党の比例復活で衆議院議員になった人物である。それを「その議席は自民党の比例代表で得たものだ。」と簡単に片付けて良いものかなのである。
それこそ「国会というしくみの根本」、「議会政治」の基本から見れば、自民党が言っているとおり議員を一旦辞職して、再度選挙で当選すべき事柄だろう。
そしてどうしても菅政権は、経済財政担当相にしたければ議員辞職した民間人の資格ですればよいことなのである。
だから問責決議案の対象になるのであって、「国政のあらゆる課題に優先し、国会を挙げて糾弾すべき背徳とまでは思わない。」というのは民主主義の基本を踏まえない詭弁というものだ。
本来、そう言う禁じ手を使った民主党政権というものを糾弾すべきなのではないだろうか。そして、内閣改造に絡んで北岡教授に近い人達は、仙谷元官房長官らに対する問責決議案を内心不当と見ている発言もある。
よって、この「風知草」の意見というのは、単なる民主党への応援と言うことに過ぎない。

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