マウスコンピューターの工場見学・自作パソコンで起動しない新製品でも、確実に動かす技術を確認
マウスコンピューターの長野県飯山市の工場見学(飯山事業所)を平成25年9月20日にした。
*****************
概 略
*****************
組み立て工場での製品流れは、注文書からバーコード入力で最後まで管理されて、パソコン部品に使用されている部品一点まで掌握されている。
こういうことは、大方の工場としては普通のことだと思われるので、マウスコンピューターの工場特有だと思われることを述べてみたい。
マウスコンピューターのパソコンのうち、デスクトップ型パソコンの組み立ては、BTOパソコンメーカーとして普通なようにマザーボードから作っているわけではない。
OEM品を含めるとしても、HDDやSSD、スーパーマルチドライブが自社製でないのと同じようにマザーボードもMSI、ECSなどの他社から供給されている。
これを組み合わせて、オリジナルのケースに組み込んで販売すると言うのは他社のBTOメーカー同様であろう。
************
そこで感じるのは、こういうパソコンなどの工場で非常に気をつけていることは、作られたパソコンは確実に動かすということだろうと言うことだった。
それだけでなく、各種の部品を組み合わせることによる相性問題や新型のCPU、OSが発売されると、これを使ったパソコンが即刻要求される。
自作では「初物に手を出すな」ということが言われ、不具合報告が出たらそれを見て、メーカーの対応を含めて検討しようと言うことが多い。
しかし、マウスコンピューターなどでは「不具合報告がでたら」では遅くて、不具合を先に見つけてマウスコンピューターの開発本部で検討、対応して製品にしなければならないというかなり面倒なことをやっている。
だから新型CPUやOSが出たら、マウスコンピューターなどなら「起動しない」、「動かない」ということはないだろうが、自作だと「運次第」である。
*****************
工場内外観
*****************
そんなわけで、マウスコンピューターの飯山工場を見てみると、デスクトップ型、ノート型パソコン、液晶モニターまで生産している。
部品の箱の山を見ると、MSIなどのメーカーのものが多くパソコン部品販売店のようである。
デスクトップ型パソコンの場合に、マザーボードの品番を見ると市販されている製品と同じ製品のシルク印刷がされているものが多い。
ここでの「ピッキング」という注文された部品一つ一つも、前述の様にバーコードによってパソコン個々に確認されていた。だから他のパソコンに使われている部品が混じると「エラー」が出る仕組みである。
そんなわけで、万が一部品に不具合があってもロット単位で見極めがつくと言うものかもしれない。
*********************
組立・工程・開発本部
*********************
この市販品を使って組み立てるというのは、自作パソコンを作るように一見思える。
しかし、マウスコンピューター工場を見て行くと自作パソコンを作ると言うのと大きな違いがあるように思える。
自作であると、冒頭に述べたようにたとえマザーボードメーカーのドライバーミス、UEFI BIOSでの設定ミスも自己責任で解決しなければならない。
組み立ては保証されないし(部品によっては相性保証もある)、保証を受けられるのは、部品そのものだけ。
ところが、マザーボードメーカーのドライバーミスやBIOSのエラーなどが万一あった場合、マウスコンピューターの責任ではなくともユーザーが使って「起動しなくなった」では大クレームになる。
それで「開発本部」という部署で、液晶モニターを含めて組み合わせ各種の部品の相性からマザーボードメーカーなどのBIOSのエラーなどのチェックをしている。
*******************
内観/BIOS更新・機能検査
*******************
それで、「内観/BIOS更新」の部署を見てみたら、自作パソコンで使われているUEFI BIOSという「グラフィカルかつユーザーフレンドリーなインターフェース(ASUS Webより抜粋)」という多機能のBIOSを使っていない。
BTOのパソコンの購入者が勝手にBIOSをいじって、「起動しなくなった」では又クレームになるからかもしれない。
その後に、「機能検査」という部署でプリインストールソフト負荷テストの検証などを行っていた。
その後に、OSのインストールした上でエージングをするという「負荷試験」。
そして、電源ケーブルなどの添付品の「ピッキンク」・・・・・最終チェック、梱包、出荷。
こういうことなのだが、実はそのほかに「品質管理本部」で抜き取り検査もしている。
この抜き取り検査をしている担当者は、組み立て担当からではなく開発本部出身の担当者で甘い検査をしないようになっているとか・・・
その他多くの事柄を見てきた。
しかし、中々書き切れない。
*************
カメラメーカー: FUJIFILM
カメラモデル: X10
撮影日時: 2013-09-20
焦点距離: 7.1mm
絞り値: f/4.0
露出時間: 0.0013 秒 (1/750)
ISO 感度: 100
露出補正値: なし
測光方式: マトリックス
露出: プログラム (オート)
ホワイトバランス: オート
フラッシュ使用: いいえ (強制)
色空間: sRGB
GPS 位置: undefined, undefined
ソフトウェア: Adobe Photoshop Lightroom 5.0 (Windows)
飯山市では、北陸新幹線飯山駅が作られている。しかし、飯山線という超ローカル線の駅に降り立つと周囲に何もない。
・・・というよりかえって、レトロ感一杯の駅舎であった。
カメラメーカー: NIKON CORPORATION
カメラモデル: NIKON 1 V1
レンズ: 1 NIKKOR 11-27.5mm f/3.5-5.6
撮影日時: 2013-09-20
焦点距離: 17.1mm (35mm 換算焦点距離: 46mm)
絞り値: f/4.5
露出時間: 0.0080 秒 (1/125)
ISO 感度: 400
露出補正値: +0.33 EV
測光方式: マトリックス
露出: プログラム (オート)
ホワイトバランス: オート
フラッシュ使用: いいえ
色空間: sRGB
GPS 位置: undefined, undefined
ソフトウェア: Adobe Photoshop Lightroom 5.0 (Windows)
冬は2m近く雪が降り積もると言い、北へ後10キロも行くと新潟県だという。
北陸新幹線が出来れば、東京から2時間の距離にはなるとはいえ、現状では事実上、車での移動しか出来ない。
*****************
今、細々と自作パソコンを組み立てている。
自作パソコンもマウスコンピューターの飯山工場(事業所)のような工程で作ってゆく。
しかし、大きく違うのは自作パソコンだから市販品とは違って、リスク込みで「欲張った設定」のものを買っていたりする。
だから、時としてネジ一本から規格が異なっていたり、毎回CPUクーラーなど部品を変えているから組み立てるのに結構時間が掛かったりする。
最近のUEFI BIOSは以前より分かりやすくなったとはいえ、多機能であるためにリスクは増大している。
UEFI BIOS設定、OSのインストール、各種ドライバーのインストール。
自作派は、動かないリスク込みの手作業である。
動かなくなった時が楽しいという人もいるが、そうもいかない。
***************************
それにしても、マウスコンピューターの工場での作業しているパソコンの組み立ては早い。
CPU水冷キットもいとも簡単にあっという間に取り付けるので、完成までずっと見ていたい気にもなるのは不思議であった。
こんなふうに作られたパソコンに興味があるひとは↓↓↓↓
| 固定リンク
「12マウスコンピューター実機レビュー」カテゴリの記事
- パソコン工房Lev-15FX092-i7-RNSVゲームノートレビュー(2016.12.30)
- Lev-15FH058-i7-LF・パソコン工房「LEVEL∞」ゲームノートレビュー(2016.06.21)
- 「G-Tune」LITTLEGEAR i300/ i310 シリーズを見る(2015.12.14)
- LEVEL ∞(レベルインフィニティ)ゲーミングPC「新CM発表」(2015.06.26)
- 「15X8140-i7-QTRB」4Kゲーミングノート・レビュー(機能・性能編)(2015.06.24)
コメント