野中吟雪先生・書道研修会を聞いて
平成29年9月16日群馬県書道協会(他協賛)の研修会が前橋市の農協ビルであった。
講師は、岐阜女子大学大学院教授・新潟大学名誉教授・野中浩俊(吟雪)先生
演題は「書の学び方、楽しみ方」
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■演題1「書作品の見方」
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野中先生の講演で良かったのは、毎週のように展覧会に行っていて思っていることの整理整頓が出来たという感じであった。
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1、鑑賞とは
ここで鑑賞として
●鑑賞、鑑識、鑑定、批評
●鑑賞の方法
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とまとめて述べられている。
先ず鑑賞とは、「直感的鑑賞」という「人と会ったときの第一印象」と同じイメージから入り、鑑識、鑑定に移る。
鑑定とは、「本物かどうか、全体に価値があるか」を見る。
そして「批評」として、「長所短所、指導者はどんな人物か」などを見るという。
▲「直感的鑑賞」はともかくも、無名な筆者などの作品に「価値がある」とは思えないし、批評にも値しないから、こういう鑑賞は「有名な作家」の作のことだろう。
実のところ、ある高名なかなの作家が引退(書団を退団する)をする時に、何十年もの作品全部を「燃えるゴミ」で出したと話しておられた。
それでも残った作品で個展を何回も出来るくらいあるから、どれだけのものかである。
書道家で、弟子でも無い限り「書が売れた」などと言う話は余り聞いたことがない。
事実、筆者などは師承の晩年の弟子であるために、色紙以外、師承の作品というものを持っていない。
そもそも今まで書に関係するとは思わなかったし、若い頃は「お金も欲も」種々の事柄も分からないから何も無い。
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●観展方法
一巡、選択、要因解明、編年、作風、形式、書体
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これ以降は、筆者が毎週廻っている「グループ展」「社中展」「団体展」「公募展」と
例えば大沢雅休展とかの「企画展」に分けられる。
■「グループ展」「社中展」「団体展」「公募展」は、
一巡、選択、作風、形式、書体、それに続く「評価」であろう。
筆者の「社中展」などの展覧会の見方は、野中先生が指摘したとおりである。
●一巡
先ず写真を撮りながら、展覧会の全体像と展覧会の意図、見せたいものなどを大雑把に掌握する。
●選択
一巡した後で、気になったものを中心にもう一度見直す。
●作風、形式、書体
3回目に、選択した作品の詳細、構成(形式)、作風、師風などを確認する。
●見直して不足分の写真を撮る。
▲実を言えばその昔この「一巡目」で観展していたときに、ある先生から「余り早く見るのは失礼ではないか」と言われたことがある。
その時に「あとからきちんと見ています」と述べたが、この真意が伝わったかどうか。
しかし、野中先生の指摘は心強い。
■「企画展」は、別掲。
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●評価の基準
強さ、明るさ、造形の確かさ、製作の意図
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●強さ
強さとは「筆を叩きつけたような作品ではない」。
「作品の強さと柔らかさとは違い、良い作品は強い」
▲いつも指摘するのは、「太い線」は強くないと言うことである。
紙面に強くと思って太い線を引くと、実のところ線が弱くて余白が持たない。
結局紙面全体に墨を入れなければならないことになって、作品にならない。
その一方で、細く強い線を引くと真っ白な紙面でも余白が持つ。
これは書き手の練度の問題である。
●明るさ
「明るいのか暗いのかは、白と黒の調和で明るいが決まる。」
▲これは難しいところで、良い作品を書く人でも「暗い」作品ばかりと言うことも多い。
これはセンスの問題で、如何ともしがたい。
●斬新さ
「人のものまねはダメ、自分でどれだけ作り出せるか」
▲これは読売系の伝統書のように「カーボンコピー」をしなければならないところ、毎日系の個性を出すと言うところもあり。
現代書系なら「斬新さ」は必須。
●造形の確かさ
「その作品は、どう言う先生(師承)の元で習ってきたか(ついてきたか)」
▲これは通常の書家には全く問題ないのだが、雑誌やTVその他メディアに登場する「書家」「書道家」には師承の名前がないのが普通。
・・・・と言うより高校で学校の先生に習ったとか、母親に習ったとかで独学だったりする。
当然高校以上で公募展に出品したこともなければ、入選、入賞したこともない。
だから作品に、間違い字、書き順の違いがあっても本人どころか、公開するマスコミ、雑誌も気がつかないと言うより知らない。
●製作の意図
「作品の制作年」、「何をあわらしているのか」
「造作の意図がはっきりしているのか」
▲実のところこれに悩む毎日であると言うのが真実。
作品というのは、出品する展覧会によって作風を変えなければならないと指摘されている。
国立新美術館で展示される毎日書道展と東京都美術館で展示される書道芸術院展。
群馬県立近代美術館で展示される群馬県書道展。
前橋市市民文化会館で展示される前橋市民展。
そして、社中展、個展とみんな作品、作風が違う。
カメラメーカー: Panasonic
カメラモデル: DMC-GH4
レンズ: LEICA DG 12-60/F2.8-4.0
撮影日時: 2017-09-16 14:46:21 (タイムゾーン情報なし)
焦点距離: 60mm (35mm 換算焦点距離: 120mm)
絞り値: ƒ/5.0
露出時間: 0.010 秒 (1/100)
ISO 感度: 3200
露出補正値: なし
測光方式: マトリックス
露出: プログラム (オート)
ホワイトバランス: オート
フラッシュ使用: いいえ (強制)
色空間: sRGB
GPS 位置: undefined, undefined
ソフトウェア: Adobe Photoshop Lightroom 5.7.1 (Windows)
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■「企画展」の観展方法
■「人と書」
「企画展」は、そのまま見てゆけば分かるように展示されている。
書は人の歴史、文字の変遷。その年齢の時にどう言う作品を書いたかと言うことで人の歴史が分かる。
次回は「書の学び方」???
詳しくはこちらを参照
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