宮城谷昌光著・小説「奇貨居くべし」時代考証無視の中国古代小説
ここのところ新型コロナウィルスの影響で開催されている展覧会も見に行けず、買い置きの電子図書を読んでいる。
その中で宮城谷昌光著・「奇貨居くべし」、春風篇、火雲篇、黄河篇のところまで我慢して読んで史実と違いすぎることで呆れてしまった。
「奇貨居くべし」という小説は紀元前3世紀の中国戦国時代末期、秦の丞相(文信侯)・呂不韋を題材にした小説である。
この呂不韋が大商人になるまでのことは史実には見えない。
それで宮城谷昌光著・「奇貨居くべし」春風篇、火雲篇、黄河篇で描かれる幼年少年期は宮城谷昌光氏の創作になる。
呂不韋が奴隷になっていたとか、文盲の元奴隷配下がいたとか・・・・
その他得体の知れない旅芸人が存在して、その舞子の娘が趙姫になったとか荒唐無稽である。
「奇貨居くべし」は、秦王の20人もいる王子の末端である不遇な異人(後の荘襄王)を呂不韋が見つけ出し、妾も与えて秦王に擁立した政商の話しである
その時代背景は宮城谷昌光氏の古代中国史の小説では、統一民族、統一国家、統一言語、現代に通じる貨幣経済、物流というように完全な時代考証無視のファンタジーの中にある。
書道家なら誰でも知っているように中国では言葉が通じないために「筆談」を行っていた。
この事実は小説の中に含めてよさそうなところ、どう言う訳か宮城谷昌光氏の古代中国史の小説全般に亘ってそう言うことはない。
それどころか中国の古代なのに、背景は1,000年以上後の日本の室町時代ではないかと思わせることが多い。
余りに酷いので呂不韋とその時代の「商人」について論考していたところかなり長いものになったので一旦置くことにした。
紀元前3世紀のことで、踊り、歌、演奏などは王侯貴族の祭祀、それと巫女としての役目である。
始皇帝崩御の後では后妃のほとんどが殉死させられるような時代でもあった。
呂不韋は、始皇帝の母・趙姫(舞の名手)を養っていたことから、多くの幼女を引き取って英才教育をして手駒にしていたことが思い起こされる。
こういう実例は中国史でも商王朝(殷王朝末期)・妲己や唐・楊貴妃もそうだとおもわれる。
西洋では16世紀のフランス王アンリ4世の愛妾で絶世の美女として名高い・ガブリエル・デストレ(クーヴル侯アントワーヌの養女)である。
『ガブリエル・デストレとその妹』などという妙な絵画が複数存在して、貧乏な貴族の娘が買い取られて養われたことの暗示がある。
そしてこの事実上 レーヌ(Reine・王妃)の扱いを受けていたガブリエル・デストレも身分の違いから若くして非業の最期を遂げている。
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5月になって、家の周りの雑草が目立ち始めた。
これを昔は秋まで放置して、爆音のエンジン式の刈払機で一斉に買っていたものであった。
しかし、今では多少静かな充電式の刈払機が主流になったので除草剤で枯らすということにしている。
この連休に除草剤を撒こうと思っていたところ、天候が悪くて8日にした。
しかし、天気が良かった午前中とは打って変わって、昼過ぎから曇り始め雨が降らなければと願う始末であった。
それにしても噴霧器上限満杯の10Lの除草剤を背負い、余りそうになったものの何とか巻き終わったら肩が痛くなった。
昨年までは気にならなかったような気がする。
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